プロテイン(protein)とは、タンパク質が主成分のサプリメントの事で、筋トレ等のスポーツで、筋肉強化のサプリメントでよく採られています。プロテインが人間の体には良いなら、には必要なのでしょうか?

もしプロテインが犬に必要なら、筋肉モリモリを期待して与えたいところです。でも、犬は人間の体と異なる為、プロテインを食べて万一、中毒やアレルギー状態になったりしたら、大変ですよね。

この記事では、犬にプロテインが必要なのか判り易く説明しています。更に、プロテインの効果や安全な与え方(注意点)、口コミについても纏めて解説しています。それでは、詳しく見て行きましょう。

犬のプロテインの必要性

犬にプロテインは必要なのか

タンパク質の5つの働き
  1. 筋力の維持
  2. 基礎代謝の維持
  3. 免疫力の維持
  4. 毛の艶・美しさの維持
  5. 皮膚の健康の維持(皮膚病の予防効果)

プロテインの主成分であるタンパク質は、5大栄養素(他は、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル)の一つです。タンパク質の働きは、生命の維持(筋力の維持、基礎代謝の維持、免疫力の維持)に加え、皮膚の健康の維持等が有ります。

このタンパク質は、犬にとっては大変重要な栄養素で、その必要量は、成犬で人間の4倍以上とされています。もしタンパク質が不足すると、筋力の低下、免疫力の低下、皮膚病等の症状となり、そのまま放置すると様々な病気を発症する恐れが有ります。

この為、プロテインは、タンパク質が不足する、又は多く必要とする犬が必要なのです

タンパク質不足で発生する症状
  1. 筋力の低下
  2. 免疫力の低下
  3. 毛の荒れ・乾燥
  4. 皮膚病

あきこあきこ

タンパク質が不足する、又は多く必要とする犬って、どんな犬なの?


ショップ店員ショップ店員

はい、判りました。では、次にどんな犬にプロテインが必要か見てみましょう。

どんな犬にプロテインが必要か

一般的なドッグフードには、タンパク質が他の成分(炭水化物、ビタミン等)とバランス良く含まれている為、プロテインは全ての犬に必ずしも必要では有りません。

ところが、幼犬や競技等のスポーツ犬、また老犬の場合は、タンパク質をより多く必要とする為、プロテインを与えた方が良いのです。

幼犬は、体の組織作りに、より多くのタンパク質を必要とします。また競技等のスポーツ犬は、筋肉の増強が必要な為、タンパク質を多く採った方が良いでしょう。更に老犬は、代謝機能の低下により筋肉が減る為、タンパク質を多く採って、筋肉の減少量を少なくします。

もし、プロテインを与えて良いか迷ったら、獣医さんに相談しましょう。

プロテインが必要な犬
  • 幼犬:必要理由・・体の組織作り
  • 競技等のスポーツ犬:必要理由・・筋肉の増強
  • 老犬:必要理由・・筋肉の減少量を少なくする

あきこあきこ

上の表に該当しない犬は、プロテインを食べたらいけないの?


ショップ店員ショップ店員

特に問題はありません。健康に良いでしょう。但し過剰摂取は禁物ですよ

プロテインの効果

それでは、次にプロテインの効果について詳しく見て行きましょう。

筋肉を維持し健康な体を作る

プロテインでタンパク質を適量摂取すると、筋肉が維持されます。筋肉が維持される事によって、基礎代謝(下記*1)が維持されます。更に基礎代謝が維持される事によって、体脂肪が一定に保たれ、健康な体が作られるのです。

ペットオーナーの方なら、愛犬が元気で長生きして欲しいですよね。健康な体は、病気や感染症の予防になるため、是非プロテインでタンパク質を補強しましょう。

<*1_基礎代謝とは>

基礎代謝とは、生命維持のために最低限必要なエネルギーの事で、呼吸や体温維持等の体内活動がそれに該当する。

引用先:日本健康運動研究所

毛並みや皮膚を良くする

犬の毛は、タンパク質から構成されています。もし、愛犬の毛が乾燥している(パサパサ)なら、タンパク質不足の疑いが有ります。プロテインをしっかり採って、元の良い毛並みに戻しましょう。

またタンパク質の働きにより、免疫力が維持されます。免疫力が維持される事によって、皮膚は潤いを保ち、感染症等の皮膚病に掛りにくくなります。

いつまでも毛に艶が有り、皮膚に潤いがある愛犬を抱っこしてやりたくなりますよね。

プロテインを与えた口コミ

プロテインに本当に効果があるのか知りたい方々の為に、口コミを集めました。ご覧下さい。

プロテインで愛犬が長生き

平均寿命を軽く超えたとの事ですが、一体何歳なのでしょうか?

プロテインは、夏バテにも効く

獣医さんが語るほどですから、夏バテに効く信憑性が高いようです。

プロテインが大好きな犬

このワンちゃんは、プロテインがお気に入りの様です。プロテインは、元気な犬が食べても、問題が無い様ですね。

あきこあきこ

ところで、プロテインを与える量が判らないわ。


ショップ店員ショップ店員

これはうっかりしてました。次項の「過剰に与えすぎない」に、タンパク質を与える量を掲載しましたのでご覧下さい。

犬にプロテインを与える時のご注意

プロテインを犬に与える時に注意頂きたい事は、次の3点です。特に難しい事は有りませんので、この3点をしっかり守って、愛犬にプロテインを与えてやって下さい。

プロテインを与える時のご注意
  1. 犬用のプロテインを与える。(人間用のプロテインは与えない)
  2. 犬のアレルギーに注意する。
  3. 過剰に与えすぎない。

犬用のプロテインを与える

人間用のプロテインは、必ずしも犬に与えられない事は有りませんが、犬によって、下痢やアレルギー中毒等の問題を起こす場合が有ります。

人用のプロテインには、「ホエイ」「カゼイン」と言う動物性プロテインと、「ソイ」と言う植物性のプロテインが有ります。「ホエイ」「カゼイン」には、乳糖が含まれており、犬はこの乳糖の分解が苦手な為、下痢になる場合が有ります。

この為、犬には、犬用のプロテインを与える様にして下さい。お薦めの犬用プロテインは、後述の「お薦めの犬用プロテイン3選」に紹介しておりますので、是非ご覧下さい。

犬のアレルギーに注意する

植物性プロテインの「ソイ」は、大豆成分が含まれているので、犬によっては大豆アレルギーの恐れが有ります。犬のアレルギーが心配な場合は、アレルギーが起こり難い低分子プロテイン(タンパク質が吸収し易いもの)を与えて下さい。

それでも、愛犬がプロテインでアレルギーになるか判らない場合は、獣医さんに相談しましょう。

過剰に与えすぎない

プロテインを過剰に(適量の5~10倍以上)摂取すると、犬はタンパク質に含まれる窒素を排泄しきれなくて、体内に蓄積されます。これによって、腎臓病や尿路結石を引き起こす事が有ります。

プロテインのタンパク質を与える量は、下表を目安に与えて下さい。タンパク質の含有量は、市販品の場合、大抵は袋等に記述されていますので、お確かめ下さい。

<タンパク質を与える量(目安)>

区分 与えるタンパク質の計算 計算例
成犬・老犬 4.8*(犬の体重kg) [g] 10kgの犬の場合、4.8*10=48g
幼犬 9.6*(犬の体重kg) [g] 3kgの子犬の場合、9.6*3=28.8g

 

■ここでちょっと寄り道_犬の”食べる歯磨き「このこのふりかけ」”のご紹介■

愛犬が餌を食べた後に、犬の歯磨きをしていますか?犬の健康の為には、歯磨きが必要ですが、これは非常に難しいですよね。そこで、歯磨きができていない犬でも、簡単に歯磨きができてしまう「このこのふりかけ」をご紹介致します。

この製品は、なんと、餌にふりかけて食べるだけで、簡単に歯磨きが出来ます。興味がある方は、下記サイトをご覧下さい。

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お薦めの犬用プロテイン3選

市販のプロテインで、お薦めの製品を3つご紹介致します。アレルギー体質のワンちゃんでも、食べれる製品を中心に選定しました。ご覧下さい。

PURE DOG PRO SOY100% SOY1

大豆成分の「ソイ」を使った、無添加・無加工の製品です。この製品は、犬の美しい毛の艶と、しなやかな筋肉を作り上げる事に効果が有ります。また、無添加・無加工ですので、犬の健康に配慮した製品と言えるでしょう。

ロイヤルカナン犬用セレクトプロテイン_チキン&ライス

最安値:2922円(Yahooショッピング、税込み)

アレルギーが気になるワンちゃんには、コレがお薦めです。ロイヤルカナンのセレクトプロテインシリーズは、食物アレルギーに成りにくい原料のみを用いて作られております。また鶏肉とお米の絶妙なブレンドにより、味にも拘っています。

ニュートロ ナチュラルチョイス プロテイン_ラム&玄米

最安値:3380円(Yahooショッピング、税込み)

本製品は、幼犬から老犬迄、また小型犬から大型犬迄、全ての犬に対応したプロテインです。ラム肉と玄米をベースに、ビタミンB群や亜鉛等、20種類以上の原料がバランス良く配合されています。また、幼犬でも楽に食べれる用に、小粒サイズです。

まとめ

犬のプロテインの必要性
  • タンパク質が適正に採れている犬は、プロテインを必ずしも採る必要はない。
  • タンパク質が不足する、又は多く必要とする犬(幼犬、スポーツ犬、老犬)は、プロテインを採ってタンパク質を補給する必要が有る。

プロテインの必要性について、ドッグフード等でタンパク質が適正に採れている犬は、プロテインを必ずしも採る必要は有りません。しかし、犬は人間の4倍以上もタンパク質が必要なので、タンパク質が不足する、又は多く必要とする犬は、プロテインで補ってやる必要が有ります。

プロテインの効果
  • 筋肉を維持し健康な体を作る。
  • 毛並みや皮膚を良くする。

プロテインは、筋肉の維持だけでなく、毛並みや皮膚を良くする働きが有ります。健康の維持に欠かせないものと言えるでしょう。

プロテインを与える時のご注意
  1. 犬用のプロテインを与える。(人間用のプロテインは与えない)
  2. 犬のアレルギーに注意する。
  3. 過剰に与えすぎない。

犬用プロテインが認知されていないせいか、人間用のプロテインを犬に与える場合がある様です。アレルギーになる場合が有りますので、是非犬用プロテインを与えて下さい。

如何でしたか。プロテインは、人間だけでなく、犬も普通に摂取できるサプリなのです。犬は人間と違って、自分の健康状態が良いか悪いか、買い主へ伝える事が出来ません。愛犬が末永く健康で過ごせる様に、プロテインを与えてやって下さい。

最後までお読み頂き、有難う御座いました。