我が家の愛が急にしゃっくりをして、どうしたら良いか困ったことは有りませんか?「ヒクッヒクッ」と苦しそうに見えるので、早くしゃっくりを止めてあげたいですね。もしかしたら、何かの病気にかかっているのではないかと、心配される事もあるでしょう。

実はしゃっくりが起きた時には、何もしないで大丈夫な場合と、病気等の疑いが有る場合が有るのです。もし、しゃっくりを放置して、大切な愛犬が病気で倒れたら、大変ですよね。

この記事では、犬のしゃっくりについて、その原因や対処方法、またしゃっくりの止め方やしゃっくりに似た他の症状についても詳しく解説しています。再び、愛犬のしゃっくりが心配事にならないように、確認して行きましょう。

犬のしゃっくりって大丈夫なの?病気なの?

犬のしゃっくりは通常は問題ない

犬のしゃっくりは、人間とほぼ同じ原理で起こり、症状も似ています。しゃっくりとは、外部(又は内部)からの刺激が原因で、横隔膜が痙攣(けいれん)し、声門が一時的に閉じられる生理現象なのです。

しゃっくりは、不快感はあるものの、体内に溜まったガスを放出する働きがあり、短時間で自然に止まる事が多いので、無理に止める必要は有りません。 つまり、しゃっくり自体は、ゲップと同様に病気では無い(体に問題は無い)のです

<しゃっくりとは>

主として横隔膜のけいれんによっておこる症状で、急な吸気がおこり、空気が声門を通るとき、声門がけいれんして閉じるため、特有な音を発する現象である。(中略)一般に自然に止まることが多く、無害とされているが、当人にとってはかなり不快であるため、冷水をすこしずつ飲んだり、呼吸をできるだけ長く止めたりといった種々の民間療法がくふうされている。

引用先:日本大百科全書-朝日新聞社「コトバンク」

SNSでは、犬がしゃっくりをした時に大丈夫か心配になる様な内容が載ってますね。

ところで、希に次に示す様な、”しゃっくりに伴う危険なサイン”がある場合は、病気等の疑いがあり放置してはいけません。では、危険なサインとは何か?見て行きましょう。

しゃっくりに伴う危険なサインが有れば病気等を疑う

しゃっくりしている犬が、下表の”しゃっくりに伴う5つの危険なサイン”(症状)を示した場合は、残念なことに、病気か誤飲食(食物以外の物を食べた)の疑いが有ります。疑いがある病気や誤飲食の内容については、後述の「危険なサインが有る時に疑われる事」で詳しく説明致します。

このサインが現れた場合は、手遅れにならない様に、すぐ動物病院へ連絡して診察しましょう。

しゃっくりに伴う5つの危険なサイン(1.はしゃっくり単独)
  1. 半日以上しゃっくりが止まらない、又は頻繁にしゃっくりを起こす。
  2. 咳やくしゃみをする。
  3. 嘔吐する。
  4. 呼吸を苦しそうにする。
  5. 体が痙攣する。(寒さに関係なく)

あきこあきこ

うちの犬は危険なサインは無いけど、しゃっくりが辛そうだから、早く止めてあげたいな。


ショップ店員ショップ店員

そうですね。ではここで、しゃっくりの効果的な止め方をお教えします。

しゃっくりの止め方

しゃっくりの止め方
  1. みぞおちを手の平でゆっくり押してやる。(数回程度)
  2. 喉や胸を優しく撫でてやる。(数回程度)
  3. 軽い運動をする。(小走り等15分~30分程度)

医学的に、しゃっくりを確実に止める方法は無いのですが、一般的な止め方は上表の3つです。しゃっくり自体は病気では有りませんので、くれぐれも無理に止める事は辞めましょう。もし、しゃっくりが長時間止まらない場合は、病気の疑い等が有りますので、動物病院へ連絡しましょう。

まさるまさる

人間の止め方で使う、「脅かす」や「水をいっぱい飲ませる」方法はどう?


ショップ店員ショップ店員

それは、かえって逆効果です。犬はデリケートなので、無理に刺激を与えない様にしましょう。

では次に、愛犬が再び辛いしゃっくりにならない様、しゃっくりの原因と対処法を見て行きましょう。

しゃっくりの4つの原因と対処法

餌や食べ方が原因のしゃっくり

原因 対処法
餌の早食い ①餌に水を混ぜて柔らかくする。 ②1回の食事の量を少なくし、何回かに分けて与える。
③餌の種類を変える。 ④少しずつ餌を与える。
餌の堅さや量が合っていない
冷たい物を食べた ④少しずつ餌を与える。⑤餌を暖めてから与える。

犬は、餌を丸呑みする事が多いので、急激に空気を吸い込み、横隔膜が刺激されて、しゃっくりを起こす事が有ります。餌を食べた後で、しゃっくりとなった場合は、餌や食べ方が原因と考えられます。今後再びしゃっくりにならない様に、上表の対処法(①~⑤)を一つずつ試してやって下さい。

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精神的なストレスが原因のしゃっくり

原因 対処法
住環境の変化によるストレス(引っ越し等) ①暫く一緒に居る。 ②優しく撫でてやる。
③しっかり遊んでやる。④飼い主の匂い付きのおもちゃを与える。
長時間孤独によるストレス(1日じゅう留守番等)
その他のストレス(花火の音、飼い主が変わった等)

犬は精神的なストレスを受けると、自律神経が乱れ、しゃっくりが起こることが有ります。犬が精神的なストレスを受けているのか判り難いですが、上表の原因が1つでも思い当たるなら、対象法①~④をやれる範囲で多くしましょう。

要点は、できるだけ犬に安心感を与える様にする事です。優しく撫でたり、買い主の匂いが付いた犬のおもちゃを与えたり等して、安心させる事が大切です。また、犬は基本的に従順な性格なので、過度の緊張状態が続く(精神的にストレスが加わる)と、体調不良(病気)になる危険が有ります。これは要注意ですね。

ところで、対処法「③しっかり遊んでやる」については、お薦めの方法(<ドッグランへ行こう!>)を用意しました。お散歩が苦手な方や活発な犬でも、犬が敷地内を自由に走れるので、ワンちゃんのストレス解消には持ってこいですよ。

<ドッグランへ行こう!>
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気温(寒暖差)が原因のしゃっくり

犬を急に寒い所へ連れて行った等の原因で、しゃっくりが起きる場合が有ります。犬は、人間ほど汗を出す涙腺が無く(体温の出入りは、口と足の裏のみ)ので、体温調節が苦手です対処法はシンプルで、寒い場合は毛布等で暖めてやり、暑い場合は水を飲ませて体を冷やして下さい。

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成長(仔犬の時期)が原因のしゃっくり

生後数ヶ月迄の仔犬の時期は、体の活発な成長(内臓等の成長)で、横隔膜が痙攣し易くなります。つまりこの時期は、しゃっくりが出やすい時期なのです。成長すると、自然にしゃっくりが起こらなくなる事が殆どなので、無理に対処する必要は有りません。

口コミでも、仔犬の時期にしゃっくりが起こる事が掲載されていますね。

あきこあきこ

ところで、原因が判らないしゃっくりは、どうするの?


ショップ店員ショップ店員

危険なサインが無いなら、無理に止める必要はありません。もし気になる様でしたら、遠慮なく動物病院へ相談して下さい。

危険なサインで疑われる病気と誤飲食

前述の、”しゃっくりに伴う5つの危険なサインが有る時は、病気や誤飲食が疑われます。それでは、愛犬の重病や誤飲食を見過ごさない為にも、確認して行きましょう。

しゃっくりで疑われる病気

しゃっくりをした時に疑われる病気
  1. 呼吸器系の疾患・・・喘息、肺炎等
  2. 心臓系の疾患・・・心臓病、心内膜炎、心臓肥大等
  3. その他の疾患・・・胃拡張、寄生虫による腸内炎、脳卒中、てんかん等

<病気の見分け方>
前述の”しゃっくりに伴う5つの危険なサインで示した症状が1つでも有れば、上表の病気が疑われます。素人が、病気か大丈夫かを判断する事は危険ですので、少しでも疑いが有れば、すぐに動物病院へ連絡して診察しましょう。

しゃっくりで疑われる誤飲食

幼犬に多い誤飲食(おもちゃ等を誤って飲み込む)ですが、飲み込んだ物を取り出す手術が必要な場合が有る為、病気と同様にすぐ対処が必要です。

<誤飲食の見分け方>
誤飲食した場合は、しゃっくりに加えて「嘔吐する」や「呼吸を苦しそうにする」の様な症状を見せます。もしこのような症状が出るならば、誤飲食の疑いが有りますので、すぐに動物病院へ連絡して相談しましょう。

しゃっくりに似た他の症状

しゃっくりと思ったら、別の症状であったという様な事が有ります。ここで、しゃっくりと似たような症状で、しゃっくりとは異なる「逆くしゃみ」と、「睡眠中の痙攣」について、紹介しましょう。

逆くしゃみ

逆くしゃみとは、しゃっくりとよく似た症状で、口と鼻から一気に空気を吸う整理現象です。特に小型犬に多い様です。しゃっくりとの違いは、豚の様な「ブーブー」と言った鳴き声を出します。逆くしゃみは写真では判り難いので、次の動画を見てみましょう。

逆くしゃみは、しゃっくりと同様に病気では無い様ですが、発生原因等判らない事が多い症状です。通常は数分程度で収まるので、放置しても問題ありません。しかし、逆くしゃみが暫く続く、又は度々この症状(逆くしゃみ)が起こる様でしたら、動物病院へすぐ連れて行きましょう。

睡眠中の痙攣

睡眠中の犬がヒクッヒクッと、しゃっくりの様な動きをするのは、しゃっくりでは無く睡眠中の痙攣なのです。犬も人間の様に夢を見るそうです。(どんな夢を見るのでしょうね)睡眠中だけのしゃっくりならば、浅い眠り(レム睡眠中)の寝言ですので、何の心配も有りません

睡眠中の痙攣も写真では判り難いので、次の動画で見てみましょう。

 

まとめ

犬のしゃっくりは横隔膜の痙攣が元となる生理現象で、通常はそのままでも大丈夫なのです。しかし、しゃっくりに伴った危険なサインが有る時は、放置しては危険でしたね。

また、犬のしゃっくりが起こる原因とその対処法をご紹介しましたが、お役に立てたでしょうか?

犬のしゃっくりが起こる4つの原因
  1. 餌や食べ方が原因のしゃっくり
  2. 精神的なストレスが原因のしゃっくり
  3. 気温(寒暖差)が原因のしゃっくり
  4. 成長(仔犬の時期)が原因のしゃっくり

ところで、犬のしゃっくりが未だ気になられる場合は、遠慮なく動物病院へ連絡し、相談しましょう。心配が消えるかもしれません。貴方の愛犬が、いつまでも元気であり、健康である事を願っております。最後までお読み頂き有難う御座いました。