犬は、歯周病にかかり易いという事をご存じでしょうか？
何と３歳以上の成犬の８０％が歯周病を持っていると言われています。
そんなに多いなら歯周病は放置していいのか？そんなこと絶対にありません。
歯周病細菌は血管に入り込み全身に運ばれ、徐々に「心臓」や「腎臓」などを虫食んでいきます。
また、放置し悪化すれば歯の付け根の骨を溶かし、顔に穴を開けます。かわいそうで、見るに堪えないモノです。
愛犬の健康は飼い主さんの正しい知識と日々の気遣い次第です。
ほんの数分で済みますのでこの記事を読んでください。
犬の歯周病 悪化するとこんなことになる
歯周病からの目に見える病気・症状
何でこんなになるまで放置して置いたの？
頬（ほほ）に穴があいちゃってるじゃん！
この写真を見て率直にそう思いました。
マシュ 飼い主さん何やってんだよ！
引用先：藤田動物病院様HPより
- 歯周病で奥歯に炎症を起こした
- 悪化し歯の付け根の骨を溶かした
- 頬に到達し膿を発生
- 膿が破れ穴が開いた
でも愛犬の口の中ってじっくり見ることは簡単じゃ無いですし、見ても些細な異常に気付ける飼い主さんは少ないと思います。
まさる わたしも一目で分かる症状が発症しないと異常に気付いてあげられるか？自身ありません。
歯周病の原因は簡単、「口内ケアの不足」です。
毎日歯磨きしてあげてますか？
出来ないなら、ご飯に混ぜるだけの口内ケア商品もあります。
愛犬のために情報だけでも確認してみてください。
歯周病からの目に見えない病気・症状
人間でも言われているように、歯周病菌は血管を通じ全身に運ばれます。
そして様々な病気を引き起こします。これは犬も同じです。
そしてこれらの病気は、徐々に進行し命に係わる病気となる場合があります。
代表的な病気は「慢性心不全（心臓病）」や「慢性腎不全（じんぞう病）」です。
慢性心不全
心臓は言わずと知れた最重要な臓器の一つです。
心臓は全身に酸素や栄養を運ぶ血液を全身に送り出すポンプです。
- 酸素の少なくなった血液の回収し肺に送る
- 酸素を十分含んだ血液を肺から受け取り全身に送り出す
心不全の症状
心不全の発症率No１は僧帽弁閉鎖不全症（そうぼうべんへいさくふぜんしょう）です。
心臓内の弁が十分に閉まりきらず、血液が逆流したり、それにより心臓や肺が損傷をおこしたりします。
初期症状は全く無いそうです。
進行すると「咳をしたり、呼吸が速くなったり、運動を嫌ったり（疲れやすい）」などの症状が現れます。
体の中では、正常に運搬されない血液から肺に水がたまったり、全身が酸素不足な状態になって行きます。
また、突然死を引き起こす病気でもあります。
心不全の治療と治療費
軽度であれば投薬治療になります。
投薬は一生はやめられません。
検査などがある月の治療費は３~５万円になることもあります。
重度となると手術が必要となります。
犬種や状態によりますが手術費用は１００万円以上になるようです。（参考：寺田動物病院さま）
マシュ 迷惑掛けたくないなぁ
まさる マシュ
気にしなくても大丈夫だよ
慢性腎不全肝
腎臓も非常に重要な役割を持った臓器です。
腎不全はこの役割に異常が出るのですから大変です。
- 体外に毒素を排出
- 体内の水分量の調節
- 血圧を調整
- ホルモンを調整
腎不全の症状
肝不全の初期は無症状だそうです。
進行すると異常に水を飲む量が増え、おしっこの量が増えます。
同時に体重減少や嘔吐、貧血などの症状が見られるようになってきます。
更に悪化すると尿毒症に発展し、「元気消失、嘔吐、下痢、けいれん」などの神経症状も引き起こします。
腎不全の治療と治療費
一度壊れた腎機能を取り戻すことは出来ません。
点滴や注射でその機能を補い、悪化しないように投薬を一生続けることになります。
治療費は治療方法により大きく違ってくるようです。
月の治療費は１０万円近くになることもあるようです。（参考：愛犬ハナの腎不全日記さんより）
マシュ 迷惑掛けたくないなぁ
まさる 保険考えるか
歯周病対策はもちろん歯磨き
愛犬の命に関わる恐ろしい病気にもつながる歯周病ですが、対策はシンプルに毎日の口内ケアです。
つまり対策は「歯磨き」です。
毎日歯磨きしてあげてますか？
ご紹介しておいて腰を折るようですが、毎日出来るようになるには時間が掛かると思います。
わんちゃんの健康を思って、根気強く頑張ってみてください。
まだしばらくトレーニングが必要、ど~しても無理という方は投げ出す前に、便利グッズを頼ってみてください。
例えばこんなものもあります。
まとめ
犬は歯周病になりやすいです。
歯周病は命に関わる病気に繋がります。
何れやって来るわんちゃんとのお別れの時、「君に飼ってもらって良かった」そういわれる飼い主さんになってください。
お願いします。
その為にも毎日の歯磨きが重要です。
難しい場合は、お助けグッズなど上手に活用してあげてください。
そして、可能であれば万が一に備えで保険も検討してあげてください。
愛犬の命の選択をお金が原因でしなければいけない、こんな辛い場面に飼い主さんにもワンちゃんにもあって欲しくありません。