のお口の健康を守るために大切なのが歯磨き。しかし、愛が嫌がって歯磨きをさせてくれないことも多く、なかなか難しいものなんですよね。愛犬の歯を磨こうとしたら噛まれてしまった、なんていうこともよくあるようです。

そんな歯磨きですが、正しい方法で少しずつ段階を踏んでいけば、嫌がるワンちゃんでも必ずできるようになります!。

そこで今回は、ワンちゃんの歯磨きの前に知っておきたいこと、そして実践的な歯磨きのやり方【6steps】、頻度などの歯磨きに関するよくある疑問とその答え、便利な歯磨きグッズの種類や使い方を紹介させていただきたいと思います。

それでは御覧ください。

歯磨きの前に知っておきたいこと!

早速、実践的な歯磨きのやり方を紹介させていただきたいところですが、歯磨きを始める前に抑えておいていただきたいポイントがあります。これらのことを知っているだけでも、ワンちゃんの歯磨きに対するストレスを感じることが少なくなります。

歯磨きの前に知っておきたいこと
  • 歯磨きはすぐにできるようにならないこと
  • 焦らずゆっくりとステップを上がっていくこと
  • 1日1本磨けただけでもラッキーと思うようにすること

ワンちゃんにとって歯磨きは自然ではないことですよね。それ故、最初から口を開いて歯を磨かせてくれるワンちゃんはなかなかいません。比較的すぐに慣れる子でも1周間ほどの時間がかかってしまうようです。

焦らずにゆっくりと、ワンちゃんのペースにあわせて徐々にステップを上がっていく意識を持つことが重要です。1日1本磨けたら、前日より先のステップに上がれたらラッキーだと思って、気長に頑張っていきましょう。

歯磨きの必要性がまだピンと来ていない方はこちらも読んで頂くと嬉しいです。

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ワンちゃんの歯磨きのやり方【実践6steps】

ワンちゃんの歯磨きに対しての心構えができたところで、実践的な歯磨きのやり方を段階に分けてみていきましょう。

【step1】口の周りを触られることに慣れさせる

 

ワンちゃんの世界では、口を抑えられる=負けを認めるということになります。例えば犬同士の喧嘩では、強いほうが相手の口元を噛んで押さえ込みます。このような本能的なことから、ワンちゃんは口の周りを触られることに抵抗があるのです。

ですので、まずワンちゃんには、口の周りを触られることに慣れてもらうことが必要となります。

具体的には、顔を撫でるときに口元に触れてみたり、両方の手のひらで顔を包み込むようにしたり、といったことを続けて、ワンちゃんの口の周りを触れられることへの抵抗を和らげていきます。

そして、ワンちゃんが口の周りを触れさせてくれたら、しっかりと褒めてあげることが重要となります。「口の周りを触れるのを許したら、良いことが起こる!」とワンちゃんが覚えてくれると、この先のステップもスムーズに進みますよ!

【step2】唇をめくられても平気なように

口周りを気軽に触らせてくれるようになったら、次は唇をめくってみましょう。

唇をめくってみて、動いたり吠えたりしなくなるまで慣らすことが目標です。最初は唇に触れることからはじめて、時間をかけて少しずつ触れる時間を増やしていきましょう。

【step3】ガーゼを使って歯を拭う

唇をめくれるようになったら、「次はいよいよ歯ブラシの出番!」といきたいところですが、まずはやわらかなガーゼを使って歯磨きの練習をしてみましょう。

はじめに、水で湿らせたガーゼを指に巻き、見えている歯を軽く拭ってみましょう。このとき、歯肉を擦ったりするとワンちゃんがびっくりしてしまうので気をつけましょう。

ガーゼでどの歯を拭っても平気になったら、歯磨き習慣の確立まではもう少しですよ!

あきこあきこ

大事なのはやさしさよ!

【step4】歯ブラシに慣れさせる

ガーゼを使って歯を拭えるようになったら、いよいよ歯ブラシの出番です。

ですが、ここでいきなり歯ブラシを口の中に突っ込むことはしません。まずはワンちゃんに、歯ブラシが危険なものではないと覚えてもらいましょう。

歯ブラシのにおいを嗅がせたり、歯ブラシを咥えさせたりしていると、徐々にワンちゃんの歯ブラシに対する抵抗が薄れていくのがわかりますよ。

ちなみに、歯ブラシを見ただけで拒絶するようなワンちゃんは、いきなり歯ブラシを口に入れられた、歯ブラシに痛い思いをさせられた等、過去の経験がトラウマになっている場合が多いです。

そのような場合は、トラウマをなくしていくために、このステップに特に時間をかけていきましょう。

【step5】歯ブラシで外側の歯を磨いてみる

 

歯ブラシを口の中に入れても平気になったら、今度は歯ブラシで外側の歯を磨いていきましょう。

歯ブラシを濡らし、前歯から奥歯の方へゆっくりと磨いていきます。この際、歯ブラシを歯に対して45℃の角度で当てると、歯周ポケットに溜まった汚れも効果的に取り除けます。

【step6】今度は内側の歯も磨いてみる

これが最後のステップです。 歯ブラシで外側の歯を磨けるようになったら、今度は内側の歯も磨いてみましょう。

ワンちゃんが口を開けることを嫌がる場合は、フレーバー付きの歯磨き粉を利用すると、口を開けて歯を磨かせてくれるようになることもあります。

内側の歯を磨いていると、歯ブラシを噛んでしまうワンちゃんもいまうが、それはそれで問題ないです。ふと口から歯ブラシを離したスキに磨いてしまいましょう。

ここまで出来るようになれば、もう歯磨きを嫌がるワンちゃんではなくなっているはずです。是非とも歯磨きを習慣にして、ワンちゃんの歯の健康を保ってあげてくださいね。

まさるまさる

長い道のりだった~


マシュマシュ

頑張ったワン!

愛犬の健康のため諦めないでください

ご紹介しておいて腰を折るようですが、毎日出来るようになるには時間が掛かると思います。

しかし、わんちゃんの健康を思って、根気強く頑張ってみてください。

まだしばらくトレーニングが必要、ど~しても無理という方は投げ出す前に、便利グッズを頼ってみてください。

例えばこんなものもあります。

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ワンちゃんの歯磨きに関する4つの疑問!

歯磨きの具体的な進め方をみてきたところで、ここでは「ワンちゃんの歯磨きに関する4つのよくある疑問」についてまとめてみます。

歯磨きをする時間帯や頻度ってどのぐらい?

ワンちゃんの歯磨きは毎食後してあげるのが理想です。

ですが、なかなかそうも出来ない方も多いですよね。そんな方々は、毎日1回おやすみ前の時間帯に歯磨きを行うことを目標にするとよいでしょう。夜中にワンちゃんの口内に歯周病菌が増殖するのを防げて効果的ですよ。

あきこあきこ

おやすみ前のコミュニケーションとしても良さそうだね!


まさるまさる

いい夢みれそう!

歯磨きしたのに口臭が落ちない?

歯磨きした直後なのにもかかわらず口臭が発生している場合は、歯周病の症状が出ている場合があります。

歯周病になると、歯垢や歯石の臭いや歯茎の炎症から生じる膿によって、「腐敗臭」のような口臭が発せられることがあります。

また、ワンちゃんは痛みを言葉で訴えることができないために、気づいたときには重症化していて、「顔の皮膚に穴が開く」「顎の骨にダメージが出る」などの症状が出てしまうこともあるようです。

口の中を見て、目立つ汚れ・歯茎の炎症や赤み・異常な口臭が観察される場合は、歯周病の可能性が高いですので、病院での診察も考えておいたほうがよいでしょう。

口臭に限らずワンちゃんの臭いが気になるという方はこちらの記事も御覧ください。

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人間用の歯ブラシを使ってもいいの?

結論から言うと、ヘッドが小さめで、毛が柔らかいタイプのものであれば、人間用の歯ブラシを使用しても問題ないです。 「ワンちゃん用の歯ブラシより人間用のものの方が、値段が安いものが多く、ボロボロになるのを気にせずに使用できる」との声もあります。

ただ、ワンちゃん用の歯ブラシの方が、柄の部分が比較的長い・柔らかいなどのことから、人間用のものより操作性としては勝るようです。

ワンちゃん用の歯ブラシ・人間用の歯ブラシ、それぞれ使用してみて、使用感や予算、ワンちゃんの反応などから、どのようなものを使用していくかを選ぶのが良いのではないでしょうか。

まさるまさる

いろいろ試してみよう!

老犬の場合は特にデンタルケアが重要って聞いたんだけどホント?

その通り、老犬の場合は特にデンタルケアに気をつかうべきです。

老犬にとっては、「食べること」が健康の維持に欠かせないものであり、楽しみのひとつでもあります。口内環境が悪化すると、固形物を噛むことが難しくなったり、歯の痛みなどによって食欲自体が低下してしまう可能性があります。ご飯を食べなくなると、十分な栄養素を体内に取り込むことができなくなるため、内臓に悪影響を及ぼす可能性もあります。

年をとってきた愛犬に体も心も健康でいてもらうために、毎日のデンタルケアが特に大事となるのです。

便利な歯磨きグッズ!

 

ワンちゃんのデンタルケアとしては歯ブラシを用いた歯磨きが理想なのですが、歯磨きが行えない日もありますよね。そんなときに補助として持っておくと便利なのが、歯磨きガム等の歯磨きグッズです。

ここでは、そんな歯磨きグッズの種類や効果を紹介させていただきたいと思います。

手軽に歯垢を落とせる!【歯磨きガム】

歯磨きグッズとして1袋は持っておきたいのが歯磨きガムです。噛むだけで歯垢を落とすことができる設計となっています。

ミルク味やささみ味など、さまざまな味のものが販売されているので、ワンちゃんの好む味のものを見つけてあげると良いかもしれませんね。

とても便利なグッズですが、誤飲を防ぐために、ワンちゃんにガムを与えている間は、出来るだけ目を離さないようにしてください。

外出先でも便利!【歯磨きシート】

歯ブラシを使い始める前の練習としても、ぜひ使っていきたいのが歯磨きシートです。こするだけで歯の表面の汚れを落とすことの出来る設計となっています。

ガーゼだと濡らす必要がありますが、市販の歯磨きシートはすでに湿っているため、外出先でもササッとワンちゃんの歯のお手入れが可能です。

楽しくきれいに!【デンタルケア用おもちゃ】

「日頃から小さなケアだけでもしておきたい!」という飼い主さんにおすすめなのがデンタルケア用おもちゃです。代表的なものだと、ロープやヒヅメ、骨の形をしたものなんかもありますね。

デンタルケア用おもちゃは、ワンちゃんが楽しみながら歯の表面の汚れを落としたり、汚れをつきにくくしたりできる設計となっています。

デンタルケア用おもちゃを与える際は、ワンちゃんの体の大きさに合ったものを選ぶことが大事です。

まさるまさる

やっぱり楽しいのが一番だね!

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はまず歯磨きの前に知っておきたいこと、そして実践的な歯磨きの進め方についてみていきました。

「焦らずにワンちゃんのペースで歯磨きに慣れていく」「前回よりも先のステップにいけたら褒めてあげる」ということを徹底していれば、嫌がるワンちゃんでも必ず歯磨きができるようになります。

また、便利な歯磨きグッズについてもみていきました。

歯磨きグッズとそれぞれの特徴
  • 手軽に歯垢を落とすことができる【歯磨きガム】
  • 外出先でもササッと使用できる【歯磨きシート】
  • 楽しみながらデンタルケアができる【デンタルケア用おもちゃ】

それぞれ歯磨きができない日の補助としてとても便利なものです。是非、みなさんのワンちゃんとの暮らしにも取り入れてみていただきたいです。

今回の記事が役に立ったなと思ってくださる方が一人でもいらっしゃれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。