日本の方には、馴染みのある「緑茶」。綾鷹や生茶などの飲料水は、私たちの身近にある飲み物ですよね。
緑茶を飲むことで癌の予防になったり、血糖値を下げたりなど人間の体にはとてもいい効能があると言われています。
様々な効果がある緑茶を犬に飲ませてあげても大丈夫なのでしょうか。それとも、飲ませてはいけないものなのでしょうか。
今回は、緑茶を愛犬に与えても大丈夫なのかを一緒に見ていきましょう。
犬に緑茶を飲ませて大丈夫?
結論から言うと、犬に緑茶を飲ませてはいけません。
飲ませてはいけない理由は、緑茶に含まれているカフェインに原因があるそうなのです。緑茶は、人間にとっては体に良い飲み物ですが、犬にとっては中毒を引き起こす可能性があります。
犬がカフェインを摂取してしまうと、様々な症状を引き起こします。
・異常に興奮する ・痙攣 ・不整脈
・失禁 ・頻尿 ・震え
・下痢 ・嘔吐 ・呼吸が速くなる
人間が飲めるから犬も飲めると決めつけてはいけません。また、緑茶を犬に飲ませてはいけない理由には、カフェインを含めて3つの理由があるといわれています。
次は、緑茶を飲ませてはいけない3つの理由を見てみましょう。
私が飲めるからって決めつけてはいけないわね!
なんで飲んじゃダメなんだろう…気になる!
緑茶を飲ませてはいけない3つの理由
緑茶を飲ませてはいけない理由は、3つあります。
カフェイン
先程もお伝えしましたが、カフェインは中毒症状を引き起こします。
カフェインには、神経を興奮させる作用が含まれているのです。体重1kgに対して20mg程度のカフェインを摂取してしまうと中毒症状が起こると言われています。
コップ1杯(約150ml)の緑茶には、15mg~30mgのカフェインが含まれています。小型犬がコップの緑茶を飲んでしまったら中毒症状を引き起こすことになります。
また、人間も犬もカフェインを摂りすぎると危険です。どのくらいの量が危険なのかというと、一般的には体重1kgに対してカフェイン100mg~200mgで致死量と言われています。
緑茶ポリフェノール
緑茶ポリフェノールも中毒症状を引き起こす成分と言われています。
少量であれば、抗酸化作用を期待できますが、過剰摂取をすると中毒の原因となるので注意が必要です。
また、緑茶ポリフェノールは、苦い味であり犬は毒物と判断しています。そのため、すすんで緑茶を飲みことはほとんどありません。
シュウ酸
緑茶に含まれているシュウ酸は、犬にとって有害な成分であり、飲み続けると尿路結石症を引き起こすと言われています。
尿路結石症とは、尿を排出されるまでの尿路に石ができ、血尿や排尿困難などが起こる病気です。結石は、体内で作られます。
その結石のもととなる成分がシュウ酸カルシウムです。放置すると尿毒症となり最悪の場合、数日で死に至ることもあります。
苦いのは嫌だ!でも飲んでいる姿をみると興味がでてくるんだよね
カフェインって身近にあるものだから気にしていなかったけど、注意することが必要ね
緑茶を飲んでしまった際の対処法
緑茶を飲んだ後、テーブルの上に置いたままちょっと目を離した隙に、愛犬が飲んでいたなんてことがあるかもしれません。そんなときのシーン別の対処法をご紹介していきたいと思います。
緑茶を少し舐めていた場合
少し舐めていた場合は、カフェイン中毒症状を起こす可能性が低いです。そのため、落ち着いて1~2時間をかけて経過観察をしてみましょう。
また、水を飲ませてあげることでカフェイン濃度を薄めることができます。
何も症状がなければ対処は必要がないのですが、いつもと違う様子を感じたら、獣医に相談し病院に連れていきましょう。
緑茶を大量に飲んだ・茶葉やティーバッグを食べていた場合
愛犬が大量に緑茶を飲んでいた場合や茶葉などを食べていた場合は、カフェイン濃度が高いためすぐに動物病院に連れていきましょう。
動物病院に連れていく際には、どの緑茶を飲んだのかや実際に食べたものを持っていくとより適切な処置を行うことができます。
これまで、緑茶を飲ませた際の危険性についてご紹介しました。飼い主さんが飲んでいる光景を見ていて興味をもったりするので、日頃からの飲みかけのお茶を置きっぱなしにしたりしないよう気をつけることが大切です。
愛犬の手に届かないところに置くなどの工夫をおこないましょう。
コップの上にシリコンカップカバーをつけるのもいいかも
カテキンの成分が入ったおやつ
緑茶の中には、緑茶ポリフェノールの一種でもあるカテキンの成分が含まれています。
カテキンには、がん予防・虫歯予防など様々な効能があります。そんな効能を生かして、カテキン入りのおやつなどが販売されているのです。
緑茶を飲ませてはいけませんが、カテキンの成分が配合されているおやつなら与えても安心ですよね。
虫歯予防や口臭対策ができるのでおすすめです。
緑茶の成分カテキンを使ったおやつで口臭対策ができるなんて素晴らしいわね!
緑茶はだめだけど、緑茶の成分が入ったおやつだったら食べれるね!
まとめ
今回は、緑茶についてご紹介していきました。復習となりますが、犬に緑茶を飲ませてはいけません。
また、カフェイン中毒の怖さについても気づくことができましたね。日頃から緑茶などを飲んだままにして、ちょっと目を離した隙に緑茶をのんでいた…なんでこともあるので、注意していくことが大切です。
緑茶の成分でもあるカテキンを使ったグッズも販売されているので、ぜひこの機会に使ってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。