愛犬にりんごをおねだりされたらどうする?与え方・注意点

りんごには、ビタミンや食物繊維など体にいい栄養がいっぱい詰まっていて、健康や美容にも良いとされています。

家でりんごを食べていると愛犬がそばに寄ってきて「ちょうだい」とかわいい目で訴えかけてきませんか?

そんな目で見られたら食べさせてあげたくなりますよね。

でも、「りんごって犬に食べさせてあげても大丈夫なのかな」と不安になったりもします。

今回は愛犬にりんごを与えても大丈夫なのかについてご紹介していきます。

おねだりされちゃった!?愛犬にりんごを食べさせて大丈夫?

結論から言うと、犬にりんごを与えても大丈夫です。

愛犬がかわいい目で「食べたいよ」と訴えかけてきたら、りんごを食べさせてあげることができます。りんごを美味しそうに食べている愛犬を想像するとなんだか嬉しくなっちゃいますよね。

しかし、りんごを与える際には、いくつかの注意点もあります。

安全においしく食べさせてあげるためにも一緒に注意点を見ていきましょう。

愛犬にりんごを与える際の４つの注意点

りんごの種に注意

りんごの種を食べると中毒を起こす可能性があります。

りんごの種には、青酸（シアン化水素酸）という有毒成分が含まれており、愛犬が誤って噛み砕いて食べてしまうと、中毒症状を起こしてしまうと言われています。

参照・参考先サイト：公益社団法人　栃木県獣医師会

中毒症状としては、嘔吐や痙攣の症状がでてきます。中毒症状があらわれた場合は、すぐに動物病院へ連れていきましょう。

りんごを与える際には、必ず種を除いて食べさせてあげましょうね。

りんごの与え過ぎに注意

りんごには、果糖などの糖分も含まれています。そのため、カロリーも高いです。

皮むきされたりんご（生）の100ｇあたり57kcalもあります。

また、愛犬のおやつとして与える場合は、摂取カロリーの20％までとされています。

りんご（Mサイズ）が約250ｇとして健康な犬（避妊・去勢された）にどのくらいの目安であたえればいいのかを表にまとめてみました。

犬種	犬の体重	りんごの量（Mサイズのりんご）
小型犬	4ｋｇ	63ｇ（りんご約1/4個分）
中型犬	10ｋｇ	126ｇ（りんご約1/2個分）
大型犬	25ｋｇ	250ｇ（りんご約1個分）

参照・参考先サイト：獣医師広報板（犬のカロリー計算）

多く与え過ぎると肥満の原因にもなるので注意が必要です。

また、りんごを与えた際にアレルギーをおこしたり、多く与え過ぎたことで下痢になる場合があります。そのため、りんごをたべさせてあげる場合は、少量ずつ与えていきましょう。

りんごを与える際は小さくして与える

わたしたちが食べるような大きさではなく、できるだけすりおろしや細切れにして小さくしてから与えましょう。

大きく切ったりんごの切れ端を犬が飲み込み、食道に詰まってしまった事例もあるので注意が必要です。

ワンちゃんが飼い主さんの隙をついてリンゴの切れ端を飲み込んでしまったということでした。来院時には口からよだれを垂らし苦しそうでした。何とか飲み込もうとするのですが飲み込めず、吐きだそうにも吐き出せず、そのうち後ろ足がふらふらしだして、失禁してしまうようになってしまったので、診察時間中でしたが、診察をいったん打ち切って緊急で麻酔をかけました。
　内視鏡で観察すると胸部食道あたりでリンゴの切れ端がすっぽりはまりこみ、全く動かない状態でした。内視鏡沿いに異物鉗子を挿入し、リンゴをつまんで取ってこようと試みますが、つまんだ部分だけ崩れてしまってなかなかうまくいきません。仕方が無いので何度も何度も異物鉗子でリンゴをつまんで少しずつリンゴを崩していきました。最終的には半分ぐらいの大きさになってところですっぽりはまっていたリンゴが動き始めたので、内視鏡で残ったリンゴを胃まで押し込みました。これで無事完了です。胃まで入ってしまえば一安心です。その日の夜無事退院できました。

引用先：みずこし動物病院

わたしも小さいころ（3歳くらい）にりんごが喉に引っかかってしまったことがあります。甘くておいしいりんごをいっぱい食べたくて、焦って大きいりんごをあまり噛まずに飲み込んでしまったんです。

その時は、りんごを口から吐き出すような処置をして頂いて無事に口からりんごをだすことができました。

人間も犬も同じで美味しいりんごを頬張ってふとした瞬間に飲み込んでしまい、詰まってしまうということがあるのでちいさくして食べやすいサイズで食べさせてあげることで思わぬ事故を防ぐことができますよね。

また、りんごを与える際に皮をむいて食べさせてあげてもいいですが、皮付きのまま与える場合には、皮についている汚れや農薬などを洗い流してから与えるようにしましょう。

アトピーがある犬には与えないようにする

健康や栄養がいっぱい詰まっているりんごですが、アトピーなどの持病をもつ犬には与えないようにしましょう。

アトピーを持つ犬は、交差性アレルギー反応がでる可能性があるので注意が必要です。

肥満傾向にある愛犬には、りんごの与え過ぎに注意しましょう。りんごには糖分が多く含まれています。そのため、与え過ぎが原因で肥満化してしまい、糖尿病になる可能性もあります。

もし、りんごを食べさせてあげたい場合は、一度、獣医さんに相談や確認をしてからあげるようにしましょう。

りんごを与える際の注意点に気をつけて愛犬に食べさせてあげることが大切です。

また、りんごにはたくさんの栄養素が凝縮されています。食べることによっていろいろな効果もあるようなのです。次は、りんごを食べて得られる効能について調べてみました。

愛犬にりんごを与えるとこんな効果がある

りんごには、多くの栄養素があります。

最近では、りんごの成分が配合されている歯磨き粉など、私たちの生活の中にもりんごの成分を使った商品が多くあります。

りんごは、人間にも犬にも健康や美容の効果が期待できます。なんだかわくわくしてきました。

それでは、一つずつみていきましょう。

リンゴポリフェノールで老化防止

ポリフェノールがたくさん含まれているりんご。このりんごポリフェノールには、抗酸化作用が高いので老化の防止に期待できます。

そしてりんごポリフェノールには、口臭や虫歯予防の効果もあります。口臭の原因である物質の発生を抑えたり、歯垢の付着を防いだりすることができます。

また、がん予防や心臓病リスクを下げる効果も期待できます。

食物繊維やペクチンで腸内環境を整える

食物繊維やペクチンが腸内環境を改善する効果があります。腸のはたらきをよくするので便秘の解消に期待できます。

たしかに、りんごをたべると便通がよくなります。

便秘気味の愛犬に与えるといい効果が期待できそうですよね。

また、ペクチンという成分は、腸内の善玉菌を増やす働きもあるので病気にかかりにくい体づくりを手伝ってくれます。

ビタミンが免疫力を高める

様々なビタミンが多く含まれています。

ビタミンは、体の免疫力を高めたり、体や細胞を正常にする効果が期待できます。

病気にかかりにくい健康な体を維持するのに必要な栄養素です。

有機酸で疲労回復

りんごには、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸が含まれています。

有機酸には、乳酸を分解しエネルギーに変える働きがあるので、疲労回復に効果があります。

また、歯の黄ばみを減らす効果にも期待できます。

最近では、ホワイトニングの歯磨き粉にもリンゴ酸が配合されていますよね。

まさに、禁断の果実というにふさわしい栄養素がいっぱい詰まっていました。

愛犬とりんごを食べることでおいしさ２倍、健康美容効果２倍になりますね。

続いては、愛犬も一緒に食べることができるりんごを使った料理をご紹介していきたいと思います。

愛犬も食べれる!?りんごを使った料理【3選】

リンゴを使った料理で愛犬の胃袋を掴んでみませんか?

それでは、おすすめの料理3選をご紹介します。

超簡単!りんごとチーズのトッピング食

【作り方】

１.　りんごの皮をむいてすりおろす

２.　すりおろしたりんごを軽く炒める

３.　甘いにおいがしてきたら、フリーズドライチーズを適量入れる

４.　りんごが冷めてきたらドックフードにトッピングして出来上がり

すごく簡単で時短料理です。そしてすりおろしたりんごなので初めてりんごをたべる愛犬でも安全においしくたべさせてあげることができるのでおすすめですよ。

クリスマスケーキ（リンゴ入り）

【作り方 】

３.　ケーキの型に入れ、オーブン180℃で20分焼く

４.　オーブンでケーキの生地を焼いている間に、細かく切ったリンゴを火にかけ温める

５.　オーブンで焼き終わったケーキの上に、水切りしたプレーンヨーグルトをまんべんなく伸ばしていく

６.　④であたためていたリンゴをケーキの上にトッピングして完成

クリスマスの時期に犬用のケーキを作って家族みんなでケーキを食べることができますね。このケーキは、初めての方でも簡単に作れるのではないかなと思います。

シンプルりんごクッキー

＜作り方＞

１.　りんご半分を皮ごとすりおろします。水分が多いので少し搾ります。

２.　米粉とオリーブオイルとりんごを混ぜます。オーブンを１８０度で予熱します。

３.　生地をのばして型で抜いてオーブンへ。

４.　２０分焼いた後、そのままオーブン内へ置いておき、冷めたら出来あがり～。

＜コツ・ポイント＞

混ぜて焼くだけなので、失敗はありません。
搾ったりんごの水分はもったいないので、水で薄めてワンへ与えました♪

引用先；cookpad♪愛犬用♪シンプルりんごクッキー

まとめ

りんごには、健康を維持するたくさんの効能があり、愛犬にりんごを与えても大丈夫なことがわかりました。

りんごを与えても大丈夫ですが、与える際に注意点もありましたね。りんごの種を与えないことや与える際のりんごの大きさ、与え過ぎには十分に注意しましょう。

また、持病がある愛犬にりんごを食べさせてあげる場合は、獣医に相談することが大切です。

そして、今回ご紹介したりんごを使った料理を実際に作って、愛犬との思い出作りの参考にしていただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。