トイレができない成犬にお悩みではありませんか。
筆者の愛犬がトイレをマスターしたのも1歳超えてからでしたのでお気持ちよく分かります。
今この記事を読んでいるあなたは愛犬にトイレを覚えさせるべくあの手この手を駆使したことでしょう。
そこで当記事では
- トイレトレーニングの基本手順
- 外でしかできない子の解決法
- ドッグトレーナーに相談する
という具合に主に成犬でのトイレトレーニングついて解説していきます。
トイレのしつけが出来ていないとわんちゃんと暮らすことが困難になるでしょう。
どんなに頑張っても覚えてくれる気配がない。ストレスが限界。
こうなってしまうと愛犬を可愛いと思えなくなってしまうかもしれません。
犬のトイレのしつけは単純。
成犬になってもトレーニングは可能です。
ぜひ最後まで読んで愛犬にトイレを覚えさせてあげましょう。
犬のトイレのしつけ 成犬でもできる!
結論から言うと成犬でもトイレのしつけは可能です。
基本の教え方を解説します。
- 排泄場所を見定めよう
子犬であればこちらが排泄場所を設置してそこに誘導するというやり方だと思います。
しかし訓練されていないわんちゃんであれば家中が排泄場所と認識されていることも。
まずは中でも特に好んで排泄する場所を見つけてあげましょう。
特に場所が決まっておらず同確立くらいであちこちに排泄する子の場合は、強制的に場所を指定し覚えてもらう訓練をします。 - 排泄場所が定まったらシーツを多めに敷き詰めましょう
目安は6キロ弱の小型犬に対して最初は8∼10枚程度敷き詰めて広めに設置してあげるのがオススメ。
訓練用にサークルを用意してあげるも効果的です。 - 排泄のタイミングで設置したシーツの上まで連れて行ってあげましょう
排泄のタイミングはくるくる回って地面の臭いを嗅ぐような仕草です。
誘導できるのであれば自分で行かせて、できない場合は抱っこして連れていきましょう。
連れていくと排泄を我慢することもあります。
またずっと見ているとしてくれないことも多いでしょう。
シーツを敷き詰めたサークル内に入れて視野に入る程度にしておくと良いです。 - ここで無事排泄できれば成功
排泄中∼出し切るまで大げさに褒め続けましょう。
大好きなおやつを活用するのもオススメ。
褒めるタイミングは大切です。
排泄が終わった後に褒めてもわんちゃんには伝わりません。
最中に褒めましょう。 - 5分ほど待ってもしない場合
一度解放してあげましょう。
しかしこの段階ではわんちゃんは排泄を我慢していることになります。
目を離した隙に粗相する可能性大です。
絶対に目を離さず排泄のタイミングを見逃さないようにしましょう。
タイミングが訪れたら再び1~4の手順を繰り返します。
上記のステップで成功確率が高くなれば徐々にシーツの数を減らしたりサークルを外しても良いでしょう。
成犬だからと言って特別な訓練をするわけではありません。
時間をかけて着実に進めましょう。
しつけは基本にならって完璧にできるようになるまで繰り返し訓練することが大切。
トイレができない要因
上記で説明した基本を実践しても、もしくは実践する前から上手くいかないという方もいらっしゃるでしょう。
ここではわんちゃんのトイレができない原因についてご紹介します。
場所が分かっていない
飼い主が教えてあげない限りわんちゃんにはトイレという概念はありません。
排泄して良い場所を認識させるところから始めましょう。
対策 排泄のタイミングで連れていく。
家中が排泄場所になっている
わんちゃんが排泄場所を認識していない場合どこでも排泄してしまいます。
そしてわんちゃんの行動範囲がフリーであるほど粗相の場所が増えてしまうでしょう。
対策 わんちゃんの行動範囲の制限とハウス訓練をしましょう。
シーツの使い方が認識できていない
シーツで遊んだり嚙みちぎってしまうこともあるでしょう。
まずはシーツを排泄場所だと認識させましょう。
対策 シーツにおしっこをしみ込ませ臭いをつけておく。
場所が不適切
設置した場所はわんちゃんが落ち着いて排泄できる条件でしょうか。
最適な場所は静かで人の出入りの少ないところです。
玄関やドアの付近、テレビの近くなどの騒がしい場所はNG。
対策 場所を見直そう。
排泄行為に恐怖心を持っている
わんちゃんが粗相して叱ったり怒鳴りつけたことはありませんか。
失敗しても決して怒ってはいけません。
排泄行為自体が悪いことだと思い我慢したり隠れてするようになってしまいます。
対策 粗相しても叱らず成功したときにだけ褒めることに重点を置きましょう。
飼い主の気を引きたい
粗相したときに騒いだりしていませんか。
大きなリアクションを取ることで飼い主が喜んでいる、または褒めてくれていると勘違いすることも。
その結果飼い主さんが構ってくれると学習し気を引くために粗相することもあります。
対策 粗相してもリアクションを取らずに淡々と片付けましょう。
汚れている
わんちゃんは綺麗好きな動物です。
そのため汚れたシーツに何度も排泄することを好みません。
中には1回したシーツには絶対にしないという子もいるほど。
対策 シーツはこまめに交換し衛生を保ちましょう。
わんちゃんのトイレが上手くいかないのはわんちゃんのせいではないことも。
飼育の環境を見直してあげることも大切です。
トイレができない要因が環境にないか見直してみましょう。
しつけシートは効果ある?
ここでは成犬のトイレのしつけに役立つアイテムを2つ紹介します。
しつけシート
シート自体にわんちゃんのおしっこに近い成分の臭いがついています。
そのためわんちゃんがシートで排泄する手助けとなるでしょう。
商品概要
商品名 しつけるシーツ W消臭neo レギュラーサイズ(60枚入)
価格 最安値 788円 +送料780円
参照 楽天市場 2021年5月18日時点
口コミ
- トイレの成功率が高い
- 吸収が良く漏れずらい
- 楽天ではお買い得
- 販売しているお店が少なく購入先が限定される
愛犬に合ったシートを探してみよう。
しつけ用スプレー
排泄してほしいところにスプレーすると良いでしょう。
先ほどご紹介したしつけシートとの併用もオススメです。
商品概要
商品名 おマル上手(100ml)
価格 最安値 588円 +送料780円
参照 楽天市場 2021年5月18日時点
口コミ
- マーキング癖や粗相に効果あり
- 9割ほどのトイレ成功率
- お得な価格
- スプレー自体を気にせず効果がなかった
- おしっこはできてもうんちは失敗する
上記のアイテムの効果は個体差によるのが事実です。
まだ使ったことがない方は1度使ってみる価値はあります。
しかし大いに期待するべきではないでしょう。
アイテムの活用だけでは覚えない子やそもそも効果のない子もいます。
あくまでもしつけの補助程度に考えましょう。
しつけはわんちゃんと飼い主が向き合うことが大切なのです。
トイレトレーニングのアイテムを活用しつつしつけに励むことが大切。
成犬のしつけのやり直し
子犬のときにはトイレができていたのに成犬になってできなくなることもあるでしょう。
ここではその原因と対策について解説します。
しつけが不十分だった
完璧にトイレを覚えるまでわんちゃんのトイレのしつけは繰り返し行う必要があります。
成功率が80%くらいのところでやめてしまうとできなくなってしまうのです。
対策
トイレができることを当たり前と考えず成功したら褒めてあげましょう。
100%成功するまで続けることが大切です。
かまってほしい
人間でも赤ちゃん返りという言葉があるようにわんちゃんでもそのような現象が見られる場合があります。
主に以下のようなわんちゃんに見られるでしょう。
- 粗相をしたら飼い主さんが構ってくれると学習してしまった
- お留守番が長くコミュニケーションが不足している
- 多頭飼いにより新しく迎えた子犬にかかりっきりになり寂しい思いをしている
対策
わんちゃんに精神的なストレスはないか原因を探り対処してあげましょう。
病気の可能性
特に泌尿器系の疾患になると頻尿になり粗相が増えるという症状が出ることもあります。
病状によってトイレに間に合わず失禁してしまうなどです。
この場合は絶対に叱ってはいけません。
わんちゃんも病気によって苦しんでいます。
叱られることで排尿を我慢しより悪化することになりかねません。
対策
病気の疑いがある場合はおしっこの状態を観察し長引くようなら一度診察を受けましょう。
特に環境に変わりがないのに突然トイレができなくなるのは病気の可能性もあります。
僕病気かな?
トイレのしつけが逆戻りしてしまった場合は原因を探りトレーニングし直す必要がある。
トイレが外でしかできない
子犬の頃は家でできていたが成長とともに外でしかトイレをしなくなることもあります。
家が汚れない、片付けの手間が減るといったメリットもありますがデメリットもあるでしょう。
お家が汚れないし良さそうだけど…?
デメリット
- 飼い主に予定ができても排泄のために外に出る必要性がある
- どんなに体調が悪くても排泄のために外に連れ出さなければならない
- ペットホテルなどに預けるのが困難になる
- 老犬で体が不自由になった時に介護が大変
以上のようなデメリットが考えられます。
室内でトイレをするためのトレーニング
できれば家でもトイレができるようになっておくことが望ましいでしょう。
ここで外でしかトイレができない成犬のトレーニング法を紹介します。
- 外に似た環境(ベランダなどの半屋外)で排泄できるように練習します。
玄関先で練習するのも良いでしょう。
なるべく外に似たような環境を作る必要があります。
芝生や土を再現してあげましょう。 - できるようになったらそこにトイレシーツを設置します。
シーツの上でのトレーニング法は一般的なトイレのしつけ方法と同じです。
シーツにはおしっこをしみ込ませておくと良いでしょう。 - シーツでトイレができるようになったら徐々に室内にシーツを移動していきましょう。
いきなり部屋にシーツを用意してもできないことの方が多いです。
玄関や廊下から始めて徐々にトイレを設置したい場所でできるように練習します。 - 室内での排泄に慣れたら基本のトイレトレーニングを続けましょう。
成功率が100%になるまで継続することが大切です。
初めは外に出るまで排泄を我慢することもあります。
あまり我慢させると膀胱炎などの病気になってしまうことも。
しかしわんちゃんの要求に応えすぎていてはいつまでたっても外でしかトイレができないことになります。
ある程度までは外に出さず室内でのトイレトレーニングに励みましょう。
粗相であっても室内で少しでも排泄できたら大いに褒めてあげることも大切です。
外でしかトイレができない成犬もしつけ次第で室内でのトイレが可能になる。
成犬のトイレのしつけは6ヶ月かかる!?
わんちゃんのトイレトレーニングの開始時期はお家に迎えた日から始まります。
トイレの習得は早ければ早いほど良いのです。
生後6ヶ月頃以降からしつけに苦戦し始めます。
この時期までに学んだことがわんちゃんのルーティンとなりつつあるためです。
焦りはわんちゃんのプレッシャーになってしまうよ。
わんちゃんのトイレトレーニングは子犬期で覚えの早い子であれば2週間ほどでマスターできることも。
その間みっちり特訓する必要はあります。
成長すればするほどこれまでの習慣を変えることに時間がかかります。
成犬でのトイレトレーニングは長丁場で数か月∼半年はかかると覚悟しましょう。
成犬のトイレトレーニングは半年ほどかかることもあり長期戦を覚悟しよう。
成犬はプロに頼む手もあり!
ここまでは飼い主が自力でトイレをしつける方法を紹介してきました。
しかし成犬のトイレトレーニングは根気と体力勝負になってきます。
精神的にも疲弊することでしょう。
どうしてもお手上げになった場合はプロのドッグトレーナーに依頼してみてはいかがでしょうか。
犬の学校やしつけ教室では犬のプロの方がしつけの指導をしてくれます。
犬の学校ではこのように頼もしいドッグトレーナーが指導してくれます。
もうだめだとなったら無理せずにまずは気軽に見学に行ってみましょう。
しつけ教室はどんなところがあるのかな?
しつけ教室のご紹介
参考までにですがわんちゃんのトイレトレーニングを指導してくれる施設を2つご紹介します。
- 犬のしつけ HAGU
こちらの教室では出張トレーニングも行っているそうです。
わんちゃんの生活環境である自宅でトレーニングを受けることができるは良いですね。
東京近郊で気になっている方はぜひ下記より詳細をご覧ください。
犬のしつけHAGU SETAGAYA - ドッグスタジオ ラブワン
こちらではお泊りトレーニングのコースがあり1日中付きっ切りで指導してくれるようです。
できるようになるまで継続が大切ですからお泊りコースで短期集中も良いのでは。
都内に4店舗あるようです。(2021年5月22日現在)
下記よりご覧ください。
dog studio LOVE WOOF!! ラブワン
犬の学校やしつけ教室は全国にあります。
お住いの地域で通いやすいところを探してみましょう。
依頼するデメリット
ドッグトレーナーに依頼することはメリットだけではありません。
以下がデメリットです。
- 子犬よりも時間や費用がかかる
- 訓練先ではできるが自宅ではできないということも
- 合宿のように長期間お預けとなり離れ離れになる可能性もある
上手くいかないときはプロの手を借りつつ自宅でのトレーニングに活かしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
当記事をまとめると
- 成犬でのトイレトレーニングもやり方は同じ
- 完璧にできるようになるまで目を離さず諦めないことが大切
- 成犬のトイレのしつけは長丁場になるため根気強く継続しなければならない
- 外でしかトイレができない成犬でもしつけ次第で室内でもできるようになる
- 自力では難しい場合はドッグトレーナーの手を借りてみよう
犬のトイレのしつけは共に暮らす上で避けては通れないでしょう。
トレーニングの開始は早ければ早いほどスムーズにいきます。
しかし成犬でもトイレのしつけは可能です。
大切な愛犬のためにも諦めずそして根気強く教えてあげましょうね。
最後までお読みいただきありがとうございました。