愛犬家の方でも、ワンちゃん独特の臭いが気になるという方は多いですよね。特に来客の際は、お部屋が臭ってないか心配になってしまいますよね。
しかし、「ワンちゃんも動物だから、臭うのはしょうがない」といったように、諦めている方も多いようです。
そんな方々へ朗報です!
実は、「お部屋のワンちゃんの臭い」や「ワンちゃんそのものの臭い」はある程度消すことの出来るものです。
この記事では、「お部屋の臭いケア」「ワンちゃんそのものの臭いの原因とそれに対するケア」「臭いを発する病気」についてまとめていきたいと思います。
それでは御覧ください。
お部屋の消臭グッズ【3選】
「気になるお部屋の臭いをなんとかしたい!」そんな声に答えるために、ワンちゃんにも飼い主さんにも優しいお部屋の消臭グッズを3つ紹介させていただきます。
なにか「これいいな!」と思ったものがあったら、是非、日々のお部屋の臭い対策として取り入れてみてくださいね。
お手軽!【除菌・消臭スプレー】
クッションやマットレスなど気軽に洗濯できないものに染み込んだ臭いを落とすためには除菌・消臭スプレーが役立ちます。ワンちゃん特有の臭いもしっかり元から消臭できて、中には洗濯と同等の除菌・消臭効果もあるようです。
最近は、ワンちゃんが多少なめたりしても安全なものが多いようです。
スプレーの回数としては、ソファーなら20回、マットレスなら15回ほどが目安となります。
急な来客の際も安心ね!
便の臭いに!【重曹&クエン酸】
トイレシートなどのおしっこやうんちの臭いって気になりますよね。どうしてもゴミの日までは保管しなければなりませんが、なにかしらの対策はしたいところです。
そこで役立つのが重曹とクエン酸になります。
おしっこのアンモニア臭にはクエン酸が効果的であり、うんちの臭いには重曹が効果的です。
ゴミ箱の中にふり入れて置くだけで気になる臭いを緩和してくれるスグレモノなんです。
また、重曹やクエン酸を水に溶かして特性スプレーを作成すれば、ワンちゃんが粗相をした場合も効果的に消臭が可能です。
- ぬるま湯500mlと重曹orクエン酸大さじ1杯をよく混ぜる。
- スプレーボトルにつめる。
重曹もクエン酸も食用のものを選ぶと、より安全です。
自然由来の成分サイコー
空気から綺麗に!【空気清浄機】
消臭機能付きの空気清浄機は、お部屋全体の臭いを緩和してくれます。ワンちゃんの留守番が多く、換気をする回数が少なくなってしまう家庭におすすめです。
空気清浄機を選ぶ際は、実際の部屋の大きさよりも広い「適用畳数(30分間で室内の空気を綺麗にできる畳数)」のものを選ぶことがポイントです。部屋の大きさと同じ適用畳数のものを選んでしまうとあまり消臭効果を感じることができないようです。
快適に過ごせる空気を保つためには「室内すべての空気を10分以内に綺麗にすることが大切である」といわれているため、部屋の大きさの2~3倍ほどの適用畳数を持ったものを選ぶと消臭効果を感じやすいのではないでしょうか。
ワンちゃんそのものの臭いの原因とその対策法!
せっかくお部屋の消臭を頑張っても、ワンちゃんそのものの臭いが強かったら元も子もないですよね。ということで、ここからはワンちゃんそのものの臭いの原因を知り、それぞれの改善法について見ていきましょう。
人間だけじゃない!?【口臭】
口の中に残った食べ物のカスが歯垢や歯石となり、口臭が発生することがあります。 特にウェットタイプの食事を与えていると、食べかすが蓄積するために口臭が発生しやすくなります。 このような口臭は、デンタルケアグッズの活用など、飼い主のケアによって緩和することが可能です
口臭対策①【歯磨き】
口臭の原因となる歯垢や歯石を予防するには、歯ブラシでのケアが有効となります。できれば毎日、少なくとも週に1日は必ず歯磨きをしてあげるべきです。
- 前歯の外側からゆっくりと、やさしく動かす。
- 前歯に慣れてきたら、徐々に奥の方に移動して奥歯を磨く。
- 奥歯まで磨けるようになったら、歯の裏側を磨く。
なお歯磨きの際は、人間用の歯磨き粉ではなく、必ずペット専用の磨き粉を利用しましょう。
口臭対策②【歯磨きグッズ】
どうしても歯ブラシを嫌がる子用に歯磨きガムといったものもあります。噛むだけで歯垢を落とすことができる設計と味わいになっていて、愛犬が喜びながらしっかり歯磨きができます。とても便利なグッズですが、誤飲を防ぐために、ワンちゃんにガムを与えている間は、出来るだけ目を離さないようにしてください。また歯磨きガムは、ワンちゃんの体の大きさに合ったものを、選びましょう。
こんなところに原因が!?【体臭】
ワンちゃんの体臭の原因としては、主にワンちゃんのかく汗によるものが考えられます。ワンちゃんの全身には、油の多い汗を分泌する「アポクリン汗腺」と呼ばれる汗腺が分布しています。このアポクリン汗腺から分泌される脂肪分の多い汗が酸化して、細菌を集めることによって、強い体臭を発する場合があります。
体臭対策①【シャンプー】
ワンちゃんの体臭を緩和するために、シャンプーが有効です。 シャンプーの頻度は多すぎると皮膚の炎症や毛質の低下につながってしまう場合があるので、月に1~2回、臭いが気になってきた頃に行うのがよいでしょう。
- 足先からゆっくりシャワー(適温はヒトが少しぬるいと感じる37℃ほど)をかけて、全身を濡らす。
- 犬専用のシャンプーを泡立てて、優しく全身をマッサージするように洗う。
- 顔~体と高い位置から低い位置にかけてシャンプーを洗い流す、その際はすすぎ残しに注意!
シャンプーの後は、ワンちゃんが風邪をひかないように、タオルとドライヤーを使用してしっかり水分を拭き取ってあげてくださいね!
体臭対策②【ブラッシング】
ブラッシングをすることによって、臭いの原因となるワンちゃんの体についた抜け毛やホコリ、雑菌をある程度取り除くことができます。毎日シャンプーをしてはいけませんが、ブラッシングは毎日行える効果的な臭い対策です。
ブラッシングをした後に、ウエットティッシュなどでワンちゃんの体を拭いてあげれば、ブラッシングをして浮き上がった皮脂を取り除くことができて、さらなる臭い対策となります。
また、丁寧なブラッシングは、ワンちゃんと飼い主さんとの間に深い信頼関係をもたらします。ぜひ愛情を込めてブラッシングしてあげてくださいね!
体臭対策③【食事を変える】
たんぱく質や油脂の過剰摂取、腸内バランスを崩してしまう食べ物(与えないほうがよい人間の食べ物等)の摂取などによって、ワンちゃんの体臭が強くなる場合があります。
たんぱく質や油脂をとりすぎていないか気をつけてあげたり、腸内環境を整えてくれる食べ物(納豆やヨーグルトなど)を与えるなど、食生活を変えることによって、体臭が軽減されることがあります。
「私達が普段食べているものってワンちゃんにあげてもいいの?」と気になった方は、以下の記事も是非覗いてみてくださいね。
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その臭い、病気が原因の可能性も!?
気になるワンちゃんの臭い。その臭い、とくに異常な臭いの場合は、病気が原因となっているものもあるようです。ここからは、臭いの原因となる病気をいくつか紹介していきます。もし以下の病気に当てはまるものがあれば、はやめに病院につれていくなどの対応をしてあげてくださいね。
異常な口臭は要注意【歯周病】
日本人の成人のうち、約8割が羅患しているという「歯周病」。実は人間だけでなくワンちゃんも羅患するもので、3歳以上の成犬のうち約8割以上が歯周病を持っているといわれています。
歯周病になると、歯垢や歯石の臭いや歯茎の炎症から生じる膿によって「腐敗臭」のような口臭が発せられます。
また、ワンちゃんは痛みを言葉で訴えることができないために、気づいたときにはかなり重症になっていて、「顔の皮膚に穴が空いて、歯茎に溜まった膿が出てくる」「顎の骨にダメージが出る」等の症状が出てしまうこともあるようです。
口の中を見て、目立つ汚れ・歯茎の炎症や赤み・異常な口臭が観察される場合は、歯周病の可能性が高いです。
僕たちが定期的に見てあげないとね
見えにくい奥歯の方もしっかりね
シャンプーしたてなのに臭う!?【皮膚炎】
シャンプーしたてなのにワンちゃんの臭いが気になる場合は皮膚炎が発生している可能性があります。
皮膚炎にはいくつか種類がありますが、主にマラセチアというカビの一種が原因で発症する、「油漏性皮膚炎」に羅患すると、発酵したようなツンと鼻をつくような臭いがします。
他の症状としては、被毛のべたつき・フケ・発疹・皮膚の痒みや赤みといったものがみられます。
コーギー・ダックスフンド・パグ・チワワ・トイプードル・フレンチブルドッグ・ポメラニアンといった、皮脂の多い室内犬に発症するケースが多いようです。
また、マラセチアは高温を好みますので、梅雨の季節は特に注意が必要です。
耳から酸っぱい臭いが!?【外耳炎】
外耳炎とは、細菌によって、鼓膜より外側にある音の通り道である外耳道に炎症が起こる病氣です。
強い痒み・黄色い膿のような耳垢・赤み・ただれ、そして刺激臭のような臭いが症状としてみられます。
初期症状としては、あまり耳のかゆみと関係なさそうな、首のあたりを掻く・頭をぶんぶん振るといった様子がみられます。
特に垂れ耳のビーグル・ボーダーコリー・ゴールデンレトリバー・トイプードル・パグなどの犬種は外耳炎に羅患しやすいといわれるので、日頃から耳の様子を注意してあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はまず、お部屋の臭いケアとして、お部屋の消臭に役立つグッズを3つ紹介させていただきました。特に消臭スプレーと重曹&クエン酸は手軽に取り入れやすいものだと思うので、是非試してみてくださいね。
そして、ワンちゃんそのものの臭いの原因とそれに対する対策をみていきました。シャンプーや歯磨きなど、ワンちゃんを清潔にすること、臭い対策をすることは、ワンちゃんの健康にも繋がります。愛情を込めて取り組んであげてくださいね。
また、ワンちゃんの異常な臭いはなにか病気が原因になっていることもあります。おかしいと感じたら、病院に連れて行ってあげてほしいです。
この記事を読んで、ワンちゃんともっと暮らしやすくなる方が一人でもいらっしゃれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。