夏野菜といえば、甘くてシャキシャキとした歯ごたえのとうもろこしを思い出す方は多いのではないでしょうか?

とはなんでもシェアしたい派の私は、とうもろこしも一緒に食べたいと考えています。しかしそこで疑問が生まれました。果たしてとうもろこしは犬に与えても良い食材なのでしょうか?

人間には害がなくても、犬には与えてはいけない食べ物はたくさんあります。そこでとうもろこしは犬に食べさせても良いものかどうか、調べてみました。

犬にとうもろこしを食べさせてもいいの?

とうもろこしは犬に与えても良い食材です。犬にとって有害な成分も含まれていなく、むしろ良質なエネルギー源となる栄養素が含まれる野菜です。

まさるまさる

とうもろこしは甘くて美味しいだけじゃなく、良質なエネルギーになるんだね!


しかし、犬にとうもろこしを与える際には、いくつかの注意点がありますので確認していきましょう。

犬にとうもろこしを与える時の「5つの注意点」

犬にとうもろこしを食べさせる時には、こちらの5つの注意点を守る必要があります。

犬にとうもろこしを与える時の注意点
  1. 加熱してから与える
  2. 与える量を守る
  3. 缶詰のスイートコーンは与えない
  4. アレルギーに注意する
  5. 芯は絶対に与えない

それではひとつずつ解説していきましょう。

注意点①加熱してから与える

とうもろこしの皮は生のままだと固く、消化不良になる可能性があります。犬にとうもろこしを与える際には、必ず茹でてから与えるようにしましょう。

通常とうもろこしを茹でる際は、塩茹でにする方が多いと思います。とうもろこしは塩茹でをしたものでも塩分量はそれほど多くないので、犬に与えても問題ありません。

しかし、もしも塩分量が気になるようであれば塩を入れずに茹でたものを与えるようにしましょう。

まさるまさる

生であげちゃだめなんだね!

注意点②与える量をまもる

とうもろこしは糖分が多めの野菜なので、与える量には注意が必要です。食べさせすぎることによって、肥満に繋がることも考えられます

肥満はありとあらゆる疾患の原因となる場合があります。犬にとうもろこしを与える際にはその分量をしっかりと守るようにしましょう。

〈1日に犬に与えるとうもろこしの量〉

犬の体重 与える量
約4kg

(チワワ、ポメラニアン等)

64g

(およそ1/4本)

約10kg

(柴犬、シーズー等)

127g

(およそ1/2本)

約25kg

(ビーグル、ブルドック等)

253g

(およそ1本分)

あきこあきこ

とうもろこしをあげる時にはみんなでシェアするとちょうどいいかもね!


まさるまさる

それ家族っぽくていいね〜。

注意点③缶詰のスイートコーンは与えない

缶詰のスイートコーンは、甘みを増すために糖分や塩分が加えられています。それをそのまま犬に与えると、カロリーオーバーになってしまいますので、与えないようにしましょう。

犬にとうもろこしを与える際には、生のものを茹でたり、蒸したりしたものを与えるとよいでしょう。

あきこあきこ

缶詰のコーンって甘くて美味しいけど、砂糖が入っていたのね。

注意点④アレルギーがないか確認する

とうもろこしを愛犬に与える際には、アレルギー反応を起こさないか細心の注意をする必要があります。

とうもろこしが特にアレルギーを起こしやすい食品だということではありませんが、他の食品と同様にアレルギーの原因になる可能性は十分にあります。とうもろこしを初めて与える時には、少量ずつ食べさせてみて様子を伺いましょう。

とうもろこしによるアレルギー症状
  • 下痢(げり)
  • 嘔吐(おうと)
  • 体のかゆみ
  • 外耳炎

とうもろこしによるアレルギーの症状は、下痢や嘔吐、体のかゆみ、外耳炎があります。

まさるまさる

外耳炎って耳に症状がでるの?

外耳炎は、耳の中の鼓膜までの部分に炎症ができる病気です。かゆみが伴うため、犬がしきりに頭を振ったり、頭の周辺を足で掻きむしったりするようであれば外耳炎の可能性があります。

もしもアレルギーを疑うような症状がみられた場合には、直ちにとうもろこしを食べさせるのをやめて、病院で診察を受けさせるようにしましょう。

あきこあきこ

とうもろこしのアレルギーがあるって知らなかった!気をつけなきゃ!

注意点⑤とうもろこしの芯は絶対に与えない

とうもろこしの芯は食物繊維の塊なので、犬にとってはうまく消化ができない部位にあたります。誤って飲み込んでしまうと、喉に詰まらせたり、様々な症状がでることがあります。

とうもろこしの芯を食べた時に出る症状
  • 下痢(げり)
  • 嘔吐(おうと)
  • 便秘
  • 腹痛
  • 呼吸困難
  • 意識障害
  • 腸閉塞
あきこあきこ

とうもろこしの芯を食べるといろんな症状がでるのね。

このような症状を引き起こさない為にも、とうもろこしを与える際には芯は取り外して食べさせるようにした方が良いでしょう。

また飼い主が目を離した隙に、愛犬がとうもろこしの芯を食べてしまったという事例もあります。犬がいたずらできないように手の届かないところに置くなど、日頃から気をつけましょう。

まさるまさる

犬って固いものをかじるのがすきだから気をつけなきゃね。

他にも犬に食べさせる時に注意のいる食品は?こちらの記事もご覧ください。

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そんな危険性もあるとうもろこしですが、犬の健康にも役立つ栄養素が含まれているんです。

犬の健康に役立つとうもろこしの栄養素

とうもろこしには、健康をサポートしてくれる嬉し栄養素がたくさん含まれています。

エネルギー源となる「デンプン、食物繊維、アミノ酸」

とうもろこしにはデンプン、食物繊維、アミノ酸が多く含まれていています。それらの栄養素は良質なエネルギー源となります。

また、バランスよく含まれているアミノ酸やミネラル類は、皮膚を強くしたり毛並みを美しく保つ働きがあります。

あきこあきこ

エネルギー源にもなって毛並みや皮膚にもいいのね。

代謝や神経のサポートをする「カリウム」

とうもろこしに含まれているカリウムは、体の細胞に必要な栄養素のひとつです。代謝を促したり、神経の働きをサポートする効果があります。

犬も運動不足になると体がむくんだりするので、むくみの改善や血流促進などの効果が期待されます。

あきこあきこ

むくみの改善効果があったなんて知らなかった!

DNAの形成をサポートする「葉酸」

DNAの形成をサポートする葉酸は、特に成長過程の犬や、妊娠中に必要な栄養素のひとつです。

また葉酸は赤血球を作る働きもあります。赤血球は酸素を全身に運ぶという働きがあるため、酸素や血液のめぐりを良くする効果があります。

まさるまさる

酸素と血液のめぐりを良くするって健康には大事だよね。

とうもろこしには健康を保つために大切な栄養素が含まれていることがわかりました。それではそのとうもろこしは、どのようにして愛犬に与えるとよいのでしょうか?

犬も安心して食べられる!「とうもろこしレシピ3選」

それでは、愛犬も安心して食べられるとうもろこしレシピをご紹介します。

電子レンジで簡単!とうもろこしの加熱方法

電子レンジでとうもろこし
  • 皮をむかずにそのまま電子レンジで5分加熱する
  • 皮をむいて出来上がり

お湯を沸かして茹でるのが面倒な場合には、電子レンジで加熱するだけでも大丈夫です。

ポイントは皮をむかずにそのまま「チン!」することです。加熱し終わったら皮をむいて出来上がりです。犬用ならそのままで、人間用なら塩を振って食べましょう。

あきこあきこ

暑い日はとくにお湯を沸かしたくないからこれはいいアイデアね!

とうもろこしと鮭の炊き込みごはん

とうもろこしと鮭の炊き込みご飯の材料
  • 米       2合
  • 鮭の切り身   150g
  • とうもろこし  1本
  • しめじ     100g
  • 無塩バター   小さじ2
  • 水       2合分

※塩は入れずに調理し、食べる時に人間用の分だけに塩をかけて食べます。

〈作り方〉

  1. とうもろこしは皮をむき、炊飯器に入る大きさにカットする
  2. とうもろこしのヒゲとしめじをみじん切りにする
  3. 鮭の骨を取り外し、洗った米と残りの材料を全て炊飯器に入れて炊く
  4. 炊きあがったらとうもろこしの実をフォークを使って芯から外し、ご飯と良く混ぜる

炊飯器で炊く際には塩を入れずに調理し、人間が食べる分だけに塩をかけて食べるようになっているので愛犬も安心して食べられますね!

また、人間用のアレンジとしては、バターと醤油を使ってチャーハンにすると香ばしい鮭チャーハンとして召し上がれます。

まさるまさる

鮭ととうもろこしのごはん、おいしそ〜!

犬も安心!ココナッツオイル使用のポップコーン

ココナッツオイル使用のポップコーンの材料
  • ポップコーン用のコーン 適量
  • ココナッツオイル    少々

〈作り方〉

  1. フライパンにココナッツオイルとコーンを入れて、蓋をして弱火で加熱する
  2. 熱がまんべんなく伝わるように鍋をゆすり続ける
  3. 全てに火が通って弾けたらできあがり

このポップコーンは、塩やその他の味付けをせずに作るので犬が食べても安心です。人間用としては物足りない味かもしれませんが、一緒に食べられます。

まさるまさる

ポップコーンって作るのが楽しいよね。

愛犬といっしょに楽しく食べられる手作りレシピですし、ポップコーンだとしつけをするときのご褒美おやつとしてもちょうど良いですね!

そのほかのレシピも、愛犬とシェアできるレシピですのでぜひ試してみてください。

まとめ

とうもろこしは、犬の健康にも役立つ栄養素が含まれている夏野菜です。ただし、与える際にはいくつかの注意が必要でした。

犬にとうもろこしを与える時の注意点
  1. 加熱してから与える
  2. 与える量を守る
  3. 缶詰のスイートコーンは与えない
  4. アレルギーに注意する
  5. 芯は絶対に与えない

おやつとして一緒に食べたり、手作りのごはんを作ってあげたりなど、工夫次第ではいろんな方法で食べさせてあげる方法があります。一緒に美味しく食べると、愛犬との絆もさらに深まりそうですね!

皆さんと愛犬の、健康で明るい生活を応援しています。最後までお読みいただきありがとうございました。