今三世帯に一世帯はペットを飼っているといわれていて、それに伴いペットといっしょに過ごせるレジャー施設やカフェなどがどんどん増えていますよね。お天気の良い日には、愛犬を連れて車でいつもと違う場所に遊びに行ってみたい♪という方も多いのではないでしょうか。
車に全く詳しくないわたしが「わんちゃんに優しい」を基準に探してたどり着いた、世の飼い主さんにおすすめしたい車は発売と同時に納車3ヵ月待ち現象を巻き起こした超人気車種。わんちゃんが快適で安全に乗れて、飼い主さんが準備万端でお出かけできる車、ホンダ【NーVAN】+STYLE FUN を徹底調査しました。
【N-VAN】で今よりもっと、快適なおでかけLIFE始めませんか?
【N-VAN】はどんな車?
ひとまず調査の結果を簡潔にご報告させていただくと、
ワンコ想いでとっても「いいやつ」。
いいやつで仕事ができて頼りになる…
これが人間なら、かなりの優良物件だわ
これから、なぜわたしがそう感じたのかを順番にお伝えしたいと思います。
でもその前に…。
【N-VAN】たったひとつのデメリット?!
【N-VAN】にたったひとつデメリットをあげるとすれば、それはズバリ…助手席と後部座席の造りです。
- 助手席は補助席仕様
- 後部座席は簡易シートで、座席のスライドも背もたれのリクライニングもできない
助手席は補助席仕様ですし、後部座席は簡易シートで、座席が直角で長時間のドライブは体に負担がかかりそうです。
なるほど、たしかに気になるね…。
どうしてこんななの?
なぜこのような造りになっているのか?その答えは、【N-VAN】が「軽バン」だからです。「軽バン」とは、「軽商用車、軽貨物車」と「キャラバン」を併せた造語で、荷物を運ぶための「はたらく車」という役割を持った車なのです。
バン (Van) は主に貨物を運搬する屋根付きの自動車である。
バンはキャラバンの短縮形で、元々の意味は屋根付きの車である。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「軽貨物車」はたくさん荷物を積むために、運転席以外のシートは簡易的に折りたためるか、格納できるものでなければならない、と規定で決められています。このほかにも割と細かい規定が定められており、それによって回避出来ないのが、「運転席以外のシートの残念さ」というわけです。
うーん、致しかたがないのね。
でも、この残念に思える座席シートが、わんちゃんとの快適なお出かけを演出してくれるとしたらどうでしょうか?今回この車をおすすめしている観点はあくまで「わんちゃんと快適に過ごせるかどうか」です。
ここからは、この【N-VAN】の短所を長所に変えてしまうメリットを順番にお伝えしようと思います。
【N-VAN】5つのメリット
【N-VAN】にはいくつかデザインコンセプトの違うタイプが出ているのですが、これからおすすめしていくのは+STYLE FUNです。ここからは、【N-VAN】にしかない「わんちゃん想い」で「飼い主さん想い」なところをご紹介します。
–1つめ– ビジュアル
「軽バン」といえば、職人さんが工具を詰め込み屋根には脚立が積まれ、大きな音を立てて走っていて、いかにも”THE仕事用です”みたいなイメージがありませんか?色はだいたいシルバーで…。そんなイメージを見事に覆してくれたのが【NーVAN】+STYLE FUNです。このビジュアルには目を惹かれました。
お仕事モードが強いGやLタイプにくらべ、+STYLE FUNはカラーバリエーションも豊富に展開されていて、趣味やアウトドアにもってこいの、カジュアルな印象を受けます。プレミアムホワイトパールやクリスタルブラックパールといった定番の人気カラーから、個性的なカラーまで7色もバリエーションがあり、自分好みを選択出来るというのは嬉しいポイントです。
ガーデングリーンメタリック、かわいい。
マシュに似合うのはどれかな〜♪
–2つめ– とにかく広い!
先ほど【N-VAN】のたったひとつのデメリットとして、荷物をたくさん積める様にするために助手席と後部座席が残念になってしまうということを挙げましたが、わたしはむしろ、運転席以外のシートを格納することによって出現するこの広々スペースこそ【N-VAN】最大の魅力であると思います。見て下さい!こーんなにスッキリ広々!
たしかに、ひろびろだわね♪
気持ちいいくらいスッキリと格納されるんだね!
この【N-VAN】の魅力は、わんちゃんにとっても飼い主さんにとっても嬉しい、広々とした車内です。スッキリ広々とした車内の様子を見ていきましょう。
そのまえに、いっしょに【N-VAN】の魅力を紹介してくれるイケワンくんのご紹介です。
クラッシュくんかっこいい、よろしくね
●センターピラーレス
【N-VAN】自慢の広々空間を造っているのは、シートの格納機能だけではないんです。
助手席側に大きな開口部が生まれ、荷室へのアクセスが向上しました。ピラーの機能は助手席ドアとスライドドアに内蔵し、高い衝突安全性能も確保しています。
助手席側のセンターピラーレスを採用。ダイハツ・タントが既にこれを採用していましたが、軽バン(軽貨物車)では【N-VAN】が初めてだとか。これによって、助手席と後部座席を格納した際の開放的で広々とした空間がより引き立ちます。
クラッシュくん、とってもくつろいでるねw かわいい。
荷物の積み降ろしだけじゃなくて、わんちゃんも乗り降りが楽チンそう!
●車内の広さ
広々とした空間はとっても「わんちゃん想い」で「飼い主さん想い」。
- バックドアまわり広々♪
- 車内も広々♪
- 大きなキャリーも余裕でおけちゃう♪
狭い空間はわんちゃんにとってストレスになります。今日は少し遠くまで、と車に乗る時間が長くなるお出かけならばなおのこと気をつけてあげなければいけません。【N-VAN】は格納したシートががフラットになることで、車内に空気が流れる空間が生まれています。
これだけスペースに余裕があると、わたしたち飼い主にとっても嬉しい限りです。
わんちゃんとのお出かけって、心配事も多くてついつい荷物が多くなってしまいませんか?スペースがないとあれもこれも詰め込んだあげく、いざ必要なときになかなか見つからない、どこに入れたんだっけー!となるんですよね…。(わたしだけ?)でもこれだけスペースに余裕があれば、どこになにがあるか頭の中も整理しながら準備ができそうです。
–3つめ– シートアレンジのバリエーション
【N-VAN】はシートアレンジが可能なので、その日のシチュエーションに合わせて違った空間を作り出せるのも大きな魅力です。
シートアレンジ見たい見たい♪
●CASEその1–ママと近くの広場まで
助手席をテーブルモードにして、ママは身の回りの荷物は近くに置くようにしてるみたい♪後部座席を格納しただけでもこーんなにゆったり。遊び疲れてきたら、ママも腰掛けてふたりでしばらく休憩して、またたっぷり遊ぶんだ♪
●CASEその2–大きな荷物があっても大丈夫
ボクとお出かけする前や後に、大きな荷物をとりに行ったり、さっとお買い物してかえることがあるんだけど、そんなときは助手席と後部座席の片側を格納すれば長さのある荷物でも積めるよ♪※車内にボクたちを残して長い時間お買い物するのはやめてね?
●CASEその3–パパとママとドッグランへ
パパとママと少し遠いところまでお出かけすることがあるんだけど、パパが窓を開けて運転してくれると、ボクのところまで風がきて気持ち良くて、外の匂いがして楽しくて、パパとママの話し声を聞いてたらいつの間にか寝ちゃうんだよね。
●CASEその4–パパのお友達もいっしょに
ぎゅうぎゅうだけど、まぁスペース的にはこの人数でもお出かけできるよ。でもね正直いうと、ちょっと息苦しくて「早く着かないかなぁ〜」ってふて寝してるんだよね。着いたらすっごく楽しくて、帰りの車では爆睡しちゃうボクです。
クラッシュくんがかわいすぎてしんどくなってきたんだけど
うんうん
–4つめ– 暑さ対策
ここでも「わんちゃん想い」で「飼い主さん想い」な優しさを発揮してくれます。暑さに弱いわんちゃんをしっかり守ってくれます。
- 日焼けの原因となる紫外線(UV)を約99%カット。
- 暑さの原因となる赤外線(IR)を約70〜80%カット。
テールゲートメッシュをカスタムすれば、
開放的で風の通る日陰のできあがり♪
運転中って日焼けしちゃうんだよね
–5つめ– 【N-VAN】のカスタマイズは無限大?!
【N-VAN】のカスタマイズのバリエーションはまさに、十人十色。ここでは、わたしが「これはわんちゃんとのお出かけに必要!」と思ったアイテムをいくつかだけですがご紹介させていただきます。
●備え付けアイテムからはこの2つに注目
- 荷物固定フック
- ユーティリティーナット
荷物固定フックはわんちゃんのキャリーを固定するのに有効です。また、大きな荷物をいっしょに載せなければならないようなときにも、しっかり荷物を固定しましょう。
※ベルトはオプション品です
ユーティリティーフックは、飼い主さん想いで気の効くアイテムであり、自分が使い易い「準備万端カスタマイズ」を叶えてくれるアイテムです。たくさんついているので存分に活用したいですね。活用例もこの次のオプションアイテムのところでご紹介します♪
●オプションアイテムからはこの3つに注目
- ラゲッジマット
- 有孔ボード
- ルーフインナーサイドパイプ+ルーフインナーラック
ラゲッジマットは、わんちゃんが直接横になったり座ったりするであろう場所なので少しでもクッション性を持たせたいのと、マットを敷いておくことでわんちゃんも荷物もすべりにくくなります。ほかにも、お掃除する際マットだけを取り外してしまえるので楽チンです。木目のマットかわいいです。
有孔ボード、これは先ほどご紹介した「ユーティリティーフック」にとりつけることができるオプションアイテムです。デッドスペースを工夫次第で使い勝手よく思いのままカスタマイズできる逸品ではないでしょうか?
ルーフインナーサイドパイプ+ルーフインナーラック、こちらはご紹介したyoutubeで装着されていたものです。車内の上部も、案外デッドスペースなんですよね。こんな風に、上に棚を設置することでわんちゃんのスペースをより広く残せますし、わんちゃんのいる空間にはできるだけモノを置かないようにして空気の流れを良くしてあげられます。この空間の有効活用は是非おすすめしたいです。
●車中泊だってできちゃう!
実は【N-VAN】は、座席をフルフラットにすればわんちゃんと車中泊だってできちゃう万能くんです。
なにこれー!すっごく楽しそう!
マシュとなら充分寝られるね
気になるお値段
ホンダ【N-VAN】1,668,600円
決して安いとは言えないお値段です…。カスタマイズするなら200万の大台覚悟…でしょうか…。(汗)
やだ、急に現実
つら。
— 維持費がめちゃくちゃお得?!
【N-VAN】は軽自動車ではなく「軽商用車」であり「軽貨物車」でしたよね。軽自動車よりも軽商用車の方が維持費が安くなることはご存知でしたか?
購入時に収めなければならない自動車取得税と自動車重量税、購入後に毎年収める自動車税の金額を、ホンダの軽自動車NシリーズN-BOXと比較して見てみましょう。
N-BOX(軽自動車) 引用:ホンダ公式HP
N-VAN+STYLE FUN(軽商用車) 引用:ホンダ公式HP
総額で比較すると、なんと21,400円もお得ではないですか!軽商用車は「はたらく車」に分類されているので、私用目的とされる乗用車にくらべると、主に道路の整備などに当てられる自動車税が安くなっているのだとか。では、車検に関してはどうでしょう?
- 車検期間—-初回は軽乗用車が購入後〜3年なのに対して軽商用車は購入後〜2年ですが、それ以降はどちらも2年毎となります
- 車検費用—-車の役割や機能性に違いがあるためか、車検費は乗用車よりも軽商用車のほうが割高になるのが相場のようです
し、知らなかった
DUTY FREE とは驚きね
ほかの「軽バン」と比較
軽バン=軽貨物車であるならホンダ以外からも軽バンはいくつか出ていますよね。ここまでわたしがお話してきた「すてきな格納シート」の魅力は、他の軽バンでも見られるということでしょうか…?ということで、次の5つの項目において、人気のある軽バン3車種と比較してみました。
さっきまで「残念なシート」って言ってなかった?w
え?ほんとじゃんw いつの間にか残念ポイントが素敵ポイントになってた
- メーカー小売価格
- ユーティリティナット
- 荷物固定フック
- カラーバリエーション
- シートアレンジ
●スズキ【EVERY】
- メーカー小売価格(消費税込)・・・¥1.297,080
- ユーティリティナット…8つ
- 荷物固定フック…なし
- カラーバリエーション
- シートアレンジ
●ダイハツ【HIJET CARGO】
- メーカー小売価格(消費税込)・・・¥1,360,800
- ユーティリティナット…8つ
- 荷物固定フック…4つ
- カラーバリエーション ※グレードにより異なるようです
- シートアレンジ
●ニッサン【NV100 CLIPPER】
- メーカー小売価格(消費税込)・・・¥1,073,520
- ユーティリティナット…12こ
- 荷物固定フック…なし
- カラーバリエーション
- シートアレンジ
●比較の結果
- メーカー小売価格(消費税込み)…¥1,668,660
- ユーティリティーナット…28こ
- 荷物固定フック…8こ
- カラーバリエーション…7色
- シートアレンジのバリエーション…フルフラット、運転席以外格納、助手席+後部席片側格納、助手席+後部席全格納、助手席テーブルモード+後部席格納
金額は【N-VAN】がダントツで一番お高いようです。逆に、一番お手頃なのはニッサン【NV100 CLIPPER】ですね。
個人的に、準備万端でお出かけするために必須だなと感じた「ユーティリティーナット」。こちらはどの車種にもありました♪個数やナットの位置も重要になりそう…。わたし的には荷室のデッドスペースを上手に使っている【NーVAN】のナットの配置がよかったです。数も28ことたくさんあります。
わんちゃんが入ったキャリーケースや荷物を固定するためのフックがついているのは、【N-VAN】とダイハツ【HIJET CARGO】。こちらは安全に移動するためにあるべきアイテムだと思いました。
カラーバリエーションは、ホンダ・スズキ・ダイハツともに力を入れているようです。ニッサン【NV100 CLIPPER】はまだバリエーションが少ないようですね。好みはあると思いますが…選択肢がたくさんあるに越したことはありません。
そしてシートアレンジのバリエーションとしては、やはり同じ「軽貨物車」であるためどの車種も差はありませんでした。しかし、こうして見てみると改めて【N-VAN】のセンターピラーレスとシート格納時のフラットさによる、スッキリ広々とした空間が浮き彫りに…。
おかしいな、お高いはずなのに
すっかり【N-VAN】がほしくてたまらないこの気持ちなんなの
まとめ
わんちゃんとの快適なお出かけに適した車としてホンダ【NーVAN】の魅力について見てきましたが、いかがでしたか?
- 【N-VAN】のたったひとつのデメリットー軽バンならではの「残念なシート事情」ー
- 短所が最大の長所に変わる【N-VAN】の魅力
- 軽バン(軽商用車)の維持費について
- カスタマイズする楽しさ
- 【N-VAN】以外の軽バンはどんな感じ?
最初に【NーVAN】のデメリットとして運転席以外のシートが簡易的な造りになっている点を挙げましたが、同時にこれが【NーVAN】の最大のメリットでもあるということをお伝えしてきたつもりです。シートを格納することによって出現する広々とした空間は、ほかの軽バンと比べてみるともはやその差は歴然…。たしかに座り心地が良くなさそうだったシートが輝いて見えるのはわたしだけでしょうか…?(笑)
また、その空間を自分好みに使い易いものにカスタマイズできる楽しさも、この車種の魅力ではないでしょうか。
どのようにすれば愛犬とのお出かけがより快適なものになるのかを改めて考えさせてくれる、そんな車だとわたしは思いました。
また、今回トヨタ以外のHPもたくさん見たのですが、Honda Dog というコンセプトをたてて全面的に「わんちゃん想い」な姿勢を見せてくれているホンダさんには、いち愛犬家としてかなり好感が持てました。お子様のいらっしゃるご家族や、もう少し大きな車がいいかも、と感じた方は、ぜひこちらもご覧になってみてください。[keni-linkcard url=”https://dog-college.com/inu-kuruma-osusume/” target=”_blank”]
次のお休み、お出かけ先は決まっていますか?まだの方はこちらの記事も参考にされてみてください♪[keni-linkcard url=”https://dog-college.com/dogrun-osaka/” target=”_blank”]
どこに、なにに、価値を感じるかは人によって違うと思います。みなさまが愛犬と今よりもっと楽しくお出かけできる、なにかのきっかけとなれば幸いです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。